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小児における脊髄損傷

執筆者:

James E. Wilberger

, MD, Drexel University College of Medicine;


Gordon Mao

, MD, Johns Hopkins University

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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10歳未満の小児は脊髄損傷の発生率が最も低い年齢層ですが、脊髄損傷はまれではありません。小児の脊椎・脊髄損傷は、大半が頸部で発生します。

8歳未満の小児では、頸部の脊椎・脊髄損傷の大半が自動車事故、転倒・転落、小児虐待によって発生しています。8歳以上の小児では、自動車事故とスポーツでの負傷(特に体操、ダイビング、乗馬、アメリカンフットボール、レスリングによる負傷)が脊椎損傷の一般的な原因となっています。小児では、解剖学的な特徴(全身の大きさに対する頭部の大きさの比率や脊椎の靱帯の弾力性など)が成人とは大きく異なり、脊髄を保護している構造物(椎骨も該当します)がより柔軟に動くようになっています。それらの構造物が柔軟であるため、頸部を負傷した際に生じる伸展、断裂、圧迫、その他の損傷に対する脊髄の保護が弱くなっています。そのため、たとえ脊椎に損傷がなくても、脊髄に損傷が起きる可能性が高くなっています。

脊髄損傷のある小児は、チクチク感や筋力低下などの症状を短時間訴えることがあります。背骨や腕または脚を下に流れるような痛みを感じる小児もいます。約25%の患児では、症状(筋力低下、しびれ、その他の神経の異常、ときに完全な麻痺など)の出現が受傷後30分から4日間ほど遅れてみられ、このことが、医師が脊髄損傷と診断するのを難しくしています。

画像検査で映らない脊髄損傷は、脊髄の牽引または伸展、神経または脊髄の圧迫(脊髄のインピンジメント)、脊髄しんとう(脳しんとうに似た現象)、血管の損傷などが関連しています。画像検査で映らない脊髄損傷は「X線異常所見のない脊髄損傷」と呼ばれています。このタイプの損傷は、ほぼ小児だけに発生し、しばしば頸部に発生します。X線異常所見のない脊髄損傷では、脊髄損傷を示唆する症状がみられるものの、脊柱はまっすぐで、画像検査では骨の異常が認められません。

脊椎および脊髄の損傷も参照のこと。)

診断

  • X線検査

  • 通常はCT検査とMRI検査

小児が自動車事故に遭ったとき、3メートル以上の高さから転落したとき、あるいはおぼれたとき(ダイビングなど)、医師は脊髄損傷を疑います。

通常、画像検査はX線撮影から始めます。X線所見や負傷の経緯から骨折、脱臼、部分脱臼が疑われる場合は、通常はCT検査を行います。通常はMRI検査も行います。

ときに脊髄損傷は画像検査で映らないこともあります。

治療

  • 固定

  • 支持療法

  • リハビリテーション

脊髄損傷のある小児は、小児外傷センターに移送されるべきです。

治療は成人の場合と同様で、患部の固定と必要に応じて呼吸および循環の補助などを行います。

長期のリハビリテーションとほかの治療が必要になります。

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