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心タンポナーデ

執筆者:

Thomas G. Weiser

, MD, MPH, Stanford University School of Medicine

医学的にレビューされた 2020年 6月
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本ページのリソース

心タンポナーデとは、心臓を包んでいる2層の膜(心膜)の間に体液などの血液が貯留し、心臓が圧迫されることです。その結果、血液を送り出す心臓のポンプ機能が阻害されます。

  • 典型的にはふらつきや息切れを感じ、失神することもあります。

  • 症状と診察結果のほか、救急外来で行われる心臓超音波検査(心エコー検査)に基づいて診断されます。

  • 針を使ったり、ときに手術を行ったりして、心臓の周りにたまった血液を除去します。

最も一般的な原因は、 大動脈瘤 大動脈瘤と大動脈解離の概要 大動脈は、直径が約2.5センチメートルある体内で最も太い動脈で、左心室から送られてきた酸素を多く含む血液を、肺を除く全身の組織へと送り出しています(肺への血液は右心室から送り出されます)。心臓から出た大動脈からは、すぐに腕と頭へ向かう動脈が枝分かれします。その後、大動脈は弧を描いて下に向かい、左心室の高さから腰の骨(骨盤)の最上部の高さま... さらに読む (大動脈の壁にできた膨らみ)の破裂、進行した 肺がん 肺がん 男女ともに、がんによる死亡の中で最も多い原因が肺がんです。症例の約85%は喫煙に関連しています。 よくみられる症状は、持続性のせき、または、性状が変化する慢性的なせきです。 肺がんの大部分は胸部X線検査で発見できますが、診断を確定するためには他の画像検査や生検をさらに行う必要があります。 肺がんの治療には、手術、化学療法、分子標的療法、免疫療法、放射線療法のいずれも用いられます。... さらに読む 肺がん 急性心膜炎 急性心膜炎 急性心膜炎は、心膜(心臓を包んでいる柔軟な2層の袋状の膜)の炎症が突然発生する病態で、しばしば痛みを伴い、フィブリン、赤血球、白血球などの血液成分や体液が心膜腔に貯留します。 心膜炎は、感染症や心膜に炎症を起こす病気が原因で発生します。 よくみられる症状は発熱と鋭い胸の痛みで、その胸痛は姿勢や動きによって変化し、まれに心臓発作に似ることがあります。 診断は症状に基づき、また、まれに聴診で特徴的な心音を確認することによって下されます。... さらに読む (心膜の炎症)、 心臓発作 急性冠症候群(心臓発作、心筋梗塞、不安定狭心症) 急性冠症候群は、冠動脈が突然ふさがる(閉塞)ことによって起こります。閉塞の位置と量に応じて、不安定狭心症か心臓発作(心筋梗塞)が起こります。心臓発作とは、血液供給がなくなることにより心臓の組織が壊死する病気です。 急性冠症候群を発症すると、通常は胸部の圧迫感や痛み、息切れ、疲労などが起こります。 急性冠症候群が起きたと思ったら、まず救急車を呼んでから、アスピリンの錠剤を噛み砕いて服用します。... さらに読む 急性冠症候群(心臓発作、心筋梗塞、不安定狭心症) 、心臓の手術などです。

心タンポナーデ

心タンポナーデ

症状

心タンポナーデになると、ふらつきや息切れを感じることがあります。失神することもあります。血圧の低下や心拍数の増加も起こります。皮膚は汗ばみ、青く冷たくなります。首の静脈は腫れたように膨れ上がることがあります。

診断

  • 医師による評価

  • 心エコー検査

診断の確定には、心エコー検査(超音波を利用して心臓の像を描出する検査)が用いられます。

治療

  • 心臓の周りから血液などの体液を除去する

心タンポナーデには緊急の治療が必要です。医師は、直ちに患者の胸部に針を刺し、心臓の周りから血液などの体液を除去すること(心嚢穿刺[しんのうせんし])で治療します。この処置により、心臓への圧力が解除され、正常な心拍が再開します。

ときに、心嚢穿刺では十分に体液を除去できないことがありますが、その場合は、胸壁の切開(開胸)と心膜の切開(心膜切開)を行い、体液を排出させる必要があります。心膜の一部を除去しなければならないこともあります(心膜切除)。

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