米国では、咬む昆虫として以下のものがよくみられます。
サシチョウバエ
アブ
メクラアブ
ブユ
サシバエ
蚊
ノミ
サシガメ
ホイールバグ(サシガメの一種)
一部のウォーターバグ(水生昆虫の一種)
大型のダニ 大型のダニによる咬み傷 大型のダニは、小型のダニと同様、クモに近い生物です。大型のダニは、ときにヒトや動物の体に寄生しており、ヒトに病気を広めることがあります。 ( 咬み傷と刺し傷に関する序も参照のこと。) 大型のダニは多くの感染症を媒介します。例えば、シカダニは ライム病を引き起こす細菌や バベシア症を引き起こす原虫を媒介します。 ロッキー山紅斑熱や エーリキア症を引き起こす細菌を媒介する大型のダニもいます。... さらに読む 、 クモ クモによる咬み傷 ほとんどの種類のクモには毒があります。しかし、多くのクモのキバは短くもろいため、人間の皮膚に突き刺さることはありません。米国では、クモに人間が咬まれる事故は60種類以上のクモによって引き起こされていますが、重い症状を引き起こすクモは主に次の2種類だけです。 クロゴケグモ ドクイトグモ クロゴケグモの体長は典型的には約1.3~2.5cmである。雌の方が多くみられ,腹に赤みがかった砂時計形の模様がある(写真)。... さらに読む
、 小型のダニ 小型のダニによる咬み傷 小型のダニは、大型のダニと同様、クモに近い生物です。咬む種類の小型のダニは、ときにヒトや動物の体に寄生しており、ヒトに病気を広めることがあります。 ( 咬み傷と刺し傷に関する序および 大型のダニによる咬み傷も参照のこと。) 小型のダニの寄生はよくみられる病気で、ツツガムシ(ある種のダニの幼虫)による激しいかゆみを伴う発疹、 疥癬(かいせん)、その他のかゆみを伴う発疹、その他いくつかの病気を引き起こします。咬まれた周辺の組織への影響は、重... さらに読む は昆虫ではありません。
(咬み傷と刺し傷に関する序 咬み傷と刺し傷に関する序 人間も含めて動物の多くは、驚かされたり挑発されたりすると、咬みつくことがあります。咬みつく動物の例として以下のものが挙げられます。 アリゲーターやクロコダイル イグアナ 小型のダニ 大型のダニ さらに読む も参照のこと。)
ホイールバグとウォーターバグを除き、これらはすべて吸血しますが、有害なものはありません。これらの昆虫に咬まれた傷は、昆虫の唾液中に含まれる成分によって刺激を受けます。傷の多くは小さく赤い、かゆみを伴う隆起ができる程度です。ときに、腫れや痛みを伴う広範囲のびらん(潰瘍)が生じることもあります。咬まれた昆虫に対するアレルギーがある場合や、咬まれた部分が後に感染を起こした場合は、症状が重くなります。ノミは、ときにかまなくてもアレルギー反応を引き起こすことがあります。
咬まれた傷口は洗浄し、抗ヒスタミン薬、麻酔薬、またはコルチコステロイドを含むか、これらが配合されたクリームや軟膏を塗ると、かゆみや痛み、炎症が緩和されます。咬まれた場所が複数カ所に及ぶ場合は、経口薬の抗ヒスタミン薬を使用します。これらの虫刺されにアレルギーのある人は、すぐに医師の診察を受けるか、アドレナリンを充填した注射器が入った緊急用アレルギーキットを使います。
昆虫による感染症の伝播
昆虫に咬まれること自体よりも、世界の特定の地域に生息する特定の昆虫に咬まれることで感染症にかかる可能性があることの方が重大です。以下はその例です。
蚊に刺されることで、以下の病気に感染することがあります。
ノミに刺されることで、以下の病気に感染することがあります。
シラミは以下の病気を媒介することがあります。
ほかにも以下のような昆虫に咬まれることで、以下の病気に感染することがあります。