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高齢者における生活の変化の影響

執筆者:

Daniel B. Kaplan

, PhD, LICSW, Adelphi University School of Social Work;


Barbara J. Berkman

, DSW, PhD, Columbia University School of Social Work

最終査読/改訂年月 2016年 11月
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本ページのリソース

晩年は一般に、変化(例えば、退職または転居)と喪失に対する適応の期間です。

退職

退職は、多くの場合、高齢者が最初に直面する大きな変化です。退職が心身の健康に及ぼす影響は、退職に対する態度と退職理由に応じて、人によって異なります。退職者の約3分の1は、収入の減少や社会的役割と権利の変化などの退職の一部の側面にうまく適応できません。人によっては、仕事を辞めることを楽しみにして退職します。一方で、退職せざるを得ない人もいます(例えば、健康上の問題または失業のため)。適切な退職への準備や、困難を経験している退職者とその家族に対するカウンセリングが助けになることがあります。多くの雇用主と地域機関が引退計画のサービスを提供しています。

知っていますか?

  • 多くの雇用主と地域機関が引退計画のサービスを提供しています。

転居

転居は、老年期に数回生じることがあります。例えば、望ましいアメニティが備わった高齢者向け住宅に転居する場合、維持管理の負担を軽減するために小さい住まいに転居する場合、良い気候を求めて別の地域社会に転居する場合、家族の近くに転居する場合、近親者の自宅に転居する場合、または居住型の介護施設に転居する場合などがあります。一人暮らしの人、社会的に孤立した人、貧困に陥っている人、抑うつ状態の人では転居への適応が難しい可能性が高くなります。男性は女性よりもしばしば適応が困難です。

高齢者によっては、経済的、社会的、その他の複雑な問題が原因で、転居したいと希望していても、問題のある住宅または地域にとどまらなければならないと感じる人もいます。多くの場合、高齢者にとって、ソーシャルワーカーが転居または住宅改修の選択肢を検討する助けになります。

転居のストレスは、ほとんどの場合、転居について思うようにいかないと感じたときや、新しい環境で先行きが分からないときに生じるようです。記憶障害のある高齢者は、慣れ親しんだ環境から離れることで、錯乱や他者への依存状態が増大し、欲求不満になります。突然転居することになるケースも多くありますが、少しの準備で転居のストレスを軽減させる助けになります。可能であれば、転居する人が前もって新しい状況を十分知っておくべきです。将来の環境を下見したり近所の人に会ったりすると、とても役立ちます。

死別

死別は高齢者の生活の多くの側面に影響を及ぼします。例えば、社会との関わりや交友関係が減少し、社会的地位や経済状況が変化することがあります。高齢者は、身近な家族または友人が死亡した後、自分の健康状態の衰えを経験することがあります。配偶者の死亡の影響は、男女で異なります。妻の死亡から2年後の男性の死亡率は、上昇する傾向があり、特に妻の死が予想外のものであった場合にはその傾向が強くなります。夫を亡くした女性に関するデータはあまり明らかではありませんが、一般に死亡率の上昇は認められません。

悲嘆にくれている人では、何らかの睡眠障害や不安が生じることは正常なことです。通常、これらの影響は、薬物治療を行わなくても数カ月で消失します。悲嘆が長引くか非常に強い場合、基本的な日常生活すら送れない、もしくはその気力がない場合、または自殺を口にする場合は、医師による評価と治療が必要です。 医師がうつ病と診断すれば、精神科医に紹介されます。ときには抗うつ薬が役に立ちます。

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