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青年期の肥満

執筆者:

Sharon Levy

, MD, MPH, Harvard Medical School

最終査読/改訂年月 2017年 3月
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肥満の定義は、BMI(ボディマスインデックス)が各年齢と性別の95パーセンタイル以上であることとされています。

  • 遺伝やある種の病気によっても肥満は起こりますが、青年の肥満のほとんどは、運動不足や活動レベルで必要とされるよりも多くのカロリーを摂取することが原因です。

  • 肥満の診断は、BMIが各年齢および性別の95パーセンタイル以上であることに基づいて下されます。

  • 肥満の治療では、栄養のある食事をとり、運動を増やすことが役立ちます。

肥満はBMI(ボディマスインデックス 肥満とは、体重が過剰な状態です。 複数の要因が組み合わさって肥満に影響を及ぼします。複数の要因が組み合わさった結果、体に必要な量よりも多くのカロリーを摂取することになります。 そうした要因には、運動不足、食事、遺伝子、生活習慣、民族的背景、社会経済的背景、ある種の化学物質への曝露、特定の病気、特定の薬の使用などがあります。... さらに読む )で定義されています。BMIは、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った値です。BMIがそれぞれの年齢と性別の上位5%に入る青年は、肥満であるとみなされます。BMIが上位5%に入るということは、BMIが同年代・同性の95%の青年のBMIより高いことを意味します(95パーセンタイル以上)。

青年の肥満 肥満 肥満とは、体重が過剰な状態です。 複数の要因が組み合わさって肥満に影響を及ぼします。複数の要因が組み合わさった結果、体に必要な量よりも多くのカロリーを摂取することになります。 そうした要因には、運動不足、食事、遺伝子、生活習慣、民族的背景、社会経済的背景、ある種の化学物質への曝露、特定の病気、特定の薬の使用などがあります。... さらに読む 肥満 は、30年前と比べて2倍に増えています。 肥満の合併症はたいてい成人期に起こりますが、肥満の青年は、肥満でない青年に比べて、高血圧や2型糖尿病 2型糖尿病 糖尿病は、体が必要とするインスリンが十分に産生されない、または産生されたインスリンに体が正常に反応しないため、血糖(ブドウ糖)値が異常に高くなる病気です。 糖尿病とは、インスリンの産生量低下、またはインスリンの効果低下、あるいはその両方が原因で、血糖値が上昇(高血糖)し、それに伴って生じる一連の病態のことをいいます。 診断時の典型的な症状として、強いのどの渇き、排尿の増加、体重の減少などがあります。... さらに読む 2型糖尿病 になりやすい傾向があります。肥満の成人のうち青年期に肥満だった人は3分の1未満ですが、青年期に肥満だった人のほとんどは成人期も肥満のままです。

原因

青年期の肥満に影響を与える要因は、成人と同様です。 甲状腺の機能低下(甲状腺機能低下症 甲状腺機能低下症 甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下し、甲状腺ホルモンの分泌が不十分になる病気で、身体の重要な機能が働く速度が低下します。 顔の表情が乏しく、声がかすれ、話し方はゆっくりになり、まぶたは垂れて、眼と顔が腫れます。 通常は1回の血液検査で診断が確定されます。 甲状腺機能低下症の人は、生涯にわたって甲状腺ホルモンの投与を受ける必要があります。 (甲状腺の概要も参照のこと。) さらに読む 甲状腺機能低下症 )や副腎の機能が過剰な状態など、内分泌系の病気により肥満になることもありますが、原因としてはまれです。内分泌系の病気のために体重が増加している青年は、低身長であることが多く、ほとんどの場合、そのほかにも病気の徴候が現れています。 低身長、高血圧で肥満の青年は、内分泌系の病気であるクッシング症候群 クッシング症候群 クッシング症候群は、コルチコステロイドが過剰な状態で、通常は副腎のホルモン分泌過剰によるものです。 通常、クッシング症候群の原因は、副腎でのコルチコステロイドの過剰産生を引き起こす下垂体や副腎の腫瘍です。 クッシング症候群はまた、その他の部位(肺など)に腫瘍がある場合や、他の病気の治療のためにコルチコステロイドの投与を受けている人に起こることもあります。 クッシング症候群の人は、体幹の周りに過剰な脂肪がつき、顔が丸く膨らみ皮膚が薄くなり... さらに読む クッシング症候群 の検査を受けるべきです。遺伝子も関与しているため、一部の人は、他の人と比べて肥満になるリスクが増大しています。

社会が肥満を恥ずべきものとしていることから、肥満の青年の自己像は悪くなりがちで、ますます社会的に孤立します。

治療

  • 健康な食生活と運動の習慣

青年の肥満の治療では、一定量の体重を減らすことより、健全な食生活と運動習慣を身につけることに焦点をあてます。これらの目標を達成する方法として、摂取するカロリー量の低減とカロリーの燃焼の2つがあります。

カロリー摂取量を減らす方法には、以下のものがあります。

  • 通常の食べものからなるバランスのとれた食習慣の確立

  • これまでの食習慣に逆戻りしないようにすること

カロリー燃焼量を増やす方法には、以下のものがあります。

  • 運動量を増やすこと

肥満青年のためのサマーキャンプに参加すると減量の助けになることがありますが、キャンプ終了後にも継続的に体重を減らす努力をしなければ、通常は体重が元に戻ってしまいます。自尊心の低さなど、社会的な問題に青年が取り組むために、カウンセリングが役立つことがあります。

減量効果のある薬は、青年期には安全面の懸念があるため、一般には使用されません。ただし、肥満の青年で、2型糖尿病の強い家族歴がある場合は、例外的に薬を使います。そのような青年では、糖尿病を発症するリスクが高くなっています。このような青年に対して、糖尿病治療薬のメトホルミンは、体重の減量に効果があり、また糖尿病になるリスクも軽減できます。

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