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腹壁の異常(臍帯ヘルニアと腹壁破裂)

執筆者:

William J. Cochran

, MD, Geisinger Clinic

最終査読/改訂年月 2017年 3月
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腹壁の異常があると、腹腔を取りまく筋肉が脆弱であったり、穴が空いたりすることがあります。

主な腹壁異常は臍帯ヘルニアと腹壁破裂の2つです。

臍帯ヘルニア

臍帯ヘルニアとは、臍帯の位置で腹壁の中央部が開いていること(欠損)により起こります。皮膚、筋肉、線維組織が欠損しています。腸管がその開口部から突出し(ヘルニア)、薄い膜で覆われています。臍帯がその欠損の中央にあります。

臍帯ヘルニアは、他の先天異常(心臓の異常や腎臓の異常など)や特定の遺伝性症候群(ダウン症候群18トリソミー13トリソミーなど)と一緒に発生するのが一般的です。

腹壁破裂

腹壁破裂も腹壁に異常な開口部ができた状態です。腹壁破裂では、開口部がへその近く(通常は右側)にみられますが、臍帯ヘルニアのように、へそを直接またぎはしません。臍帯ヘルニアと同様に開口部から腸がこぼれ出るようになっていますが、臍帯ヘルニアとは異なり、腸が薄い袋で覆われていません

腸が袋で覆われていないため、出生まで腸が羊水にさらされて炎症を起こす可能性があります。その炎症により腸が刺激される結果、消化器系の運動障害、瘢痕組織、腸閉塞といった合併症が発生する可能性があります。

消化管先天異常の概要も参照のこと。)

診断

  • 出生前超音波検査

臍帯ヘルニアと腹壁破裂は通常、決まって行われる出生前超音波検査によって出生前に診断されます。そうでない場合も、分娩後すぐに異常が目に見えて明らかになります。

治療

  • 手術

分娩が終わったら、露出した腸を滅菌したドレッシング剤で覆い、静脈から水分と抗菌薬を投与します。腸を腹腔の中に戻して開口部を閉鎖するための手術が必要です。ただし、開口部を十分覆うことができるように、腹壁の皮膚を手術前に伸ばすことがしばしば必要になります。欠損部が大きい場合は皮膚弁も必要なことがあります。腸が大量に飛び出している場合には、保護作用のある素材(サイロと呼ばれます)で腸を覆った上で、数日から数週間をかけて徐々に腹腔内に戻していく方法が採られることもあります。腸をすべて腹腔内に戻したら、開口部を外科的に閉鎖します。

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