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新生児の赤血球増多症

執筆者:

Andrew W. Walter

, MS, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 9月
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赤血球増多症とは、赤血球の数が異常に多くなる病気です。

  • この病気は、予定日より遅く生まれた場合(過熟)、母親が糖尿病の場合、双胎間輸血(双子のうち一方の胎児からもう一方の胎児に血液が流れること)が起こった場合、胎児血液の酸素レベルが低い場合に起こります。

  • 赤血球濃度が高いため、血液の粘り気が高くなり(過粘稠性)、細い血管内の血流が遅くなります。

  • この病気の新生児のほとんどに症状はみられませんが、ときには皮膚の色が赤らんだり暗褐色になり、活動性が低下し(嗜眠)、乳の飲みが悪くなり、非常にまれですが、けいれん発作を起こすことがあります。

  • 血液中の赤血球数測定検査の結果に基づいて診断が下されます。

  • 通常は水分を補給しておけば、それ以外の治療は必要ありません。

  • 新生児に症状がみられる場合、部分交換輸血で治療し赤血球の濃度を下げます。

赤血球の濃度が著しく増加すると、血液の粘り気が過度に高くなることがあります。血液の粘り気が高すぎると、細い血管を通る血液の流れが遅くなり、組織への酸素供給が妨げられます。過期産で生まれた新生児や、母親が糖尿病や重症の高血圧であるか、喫煙者であったり、高地に住んでいたりする場合などに、新生児は赤血球増多症にかかりやすい傾向があります。

また赤血球増多症は、出生時に新生児が胎盤(子宮と胎児をつなぐ臓器で胎児に栄養を与える)から過剰に血液の供給を受けたときにも起こることがあります。これは、臍帯をクランプで留める前に、長時間、新生児を胎盤よりも低い位置に置いた場合に起こります。

赤血球増多症の他の原因として、血液中の酸素レベルの低下(低酸素症)、周産期仮死、子宮内での発育不全、先天異常心臓の異常腎臓の異常など)、ダウン症候群、ベックウィズ-ウィードマン症候群、双子の片方からもう片方への多量の血液流入(双胎間輸血)が挙げられます。

症状

重度の赤血球増多症の新生児は、皮膚が赤らんだり、暗褐色になったり、活動性が低下し(嗜眠)、乳の飲みが悪くなり、けいれん発作を起こすこともあります。

診断

  • 血液検査

赤血球増多症の診断を下すために、新生児の血液検査が行われます。血液検査の結果、新生児の赤血球が多すぎることが示された場合、その新生児には赤血球増多症の治療が行われます。

治療

  • 輸液

  • ときに部分交換輸血

新生児に症状がみられない場合、脱水が起きると血液の粘り気がさらに高くなるため、水分補給のために輸液が行われます。

新生児に症状がみられる場合、一部の新生児では血液を抜いてから、同じ量の生理食塩水を補います。この処置は部分交換輸血といい、体内の赤血球濃度を薄めて、赤血球増多症を是正します。

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