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新生児に行う出生時ケア

執筆者:

Deborah M. Consolini

, MD, Thomas Jefferson University Hospital

最終査読/改訂年月 2017年 4月
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羊水の中で栄養と酸素の補給を全面的に胎盤に依存していた胎児が、声を上げて泣き、自ら呼吸する新生児へと変化する様子は、驚異に満ちています。健康な新生児(誕生から生後1カ月まで)と乳児(生後1カ月から1歳まで)が正常に発育し、健康を保つためには、正しいケアが必要です。

正常分娩 陣痛と分娩の概要 陣痛および分娩の経過は人によって異なりますが、ほとんどの場合、一般的な経過をたどります。したがって妊娠したら出産に向けて体にどのような変化が起こり、妊婦のサポートのためにどのような対策が行われるかについて、大体のことを知っておくとよいでしょう。また、子どもの父親もしくはパートナーが出産に立ち会うか、どこで出産するかといったこともあらかじめ... さらに読む 後に、医師や看護師が吸引器で新生児の口、鼻、のどの粘液や他の内容物をやさしく取り除き、きれいにします。そうすると新生児は呼吸ができるようになります。新生児のへその緒(臍帯[さいたい])の2カ所をクランプや鉗子(かんし)でハサミ、その鉗子の間で臍帯を切ります。新生児の体をふいてから、肌と肌が触れ合うように母親のおなかの上で慎重に抱かせるか、殺菌済みの暖かい毛布に慎重に寝かせます。すべての分娩が標準的なパターンをたどるとは限りません。例えば、帝王切開 帝王切開 帝王切開では、母親の腹部と子宮を切開して胎児を外科手術により取り出します。 米国では分娩の最大30%が帝王切開で行われています。 以下のような場合には帝王切開が母体や胎児、あるいはその両方にとって経腟分娩よりも安全であると考えられるため、帝王切開を行います。 遷延分娩(分娩の進行が長引く)... さらに読む 帝王切開 が必要になる場合もあれば、陣痛や分娩の合併症 陣痛・分娩の合併症に関する序 通常、陣痛と分娩で問題が生じることはありません。深刻な問題が起こることは比較的まれで、ほとんどが予期できるため効果的に治療できます。しかし、ときには思いがけない問題が突然起こることもあります。妊娠中に医師や助産師の定期健診を受けていると、起こりうる問題を予測し、健康な子どもを安全に出産できる可能性が高まります。... さらに読む が生じる場合もあります。

臍帯の切断

生まれた直後に臍帯の2カ所をクランプで留めて、そのクランプの間で臍帯を切断します。臍帯の根元付近に留めたクランプは生後24時間以内に外します。残った臍帯は清潔で乾いた状態にしておく必要があります。アルコール溶液や他の消毒液で断端をふくことはもはや勧められていません。臍帯の残った部分は1~2週間のうちに自然にとれます。

臍帯の切断

医師は新生児に明らかな異常がないか、苦しそうにしている様子はないかを調べます。後で詳しく全身を診察します(通常は生後24時間以内)。生後1分と5分に、アプガースコア アプガースコア 羊水の中で栄養と酸素の補給を全面的に胎盤に依存していた胎児が、声を上げて泣き、自ら呼吸する新生児へと変化する様子は、驚異に満ちています。健康な新生児(誕生から生後1カ月まで)と乳児(生後1カ月から1歳まで)が正常に発育し、健康を保つためには、正しいケアが必要です。 正常分娩後に、医師や看護師が吸引器で新生児の口、鼻、のどの粘液や他の内容物... さらに読む を用いて新生児の全身状態を記録します。アプガースコアが低い場合は新生児に何か問題がある徴候であり、呼吸や血液循環の補助が必要になることがあります。いったん新生児が安定すれば、看護師が頭囲 頭囲 身体的成長とは、体の大きさ(体長または身長と体重)と臓器の大きさが増すことです。出生後から約1~2歳まで、小児は急速に成長します。その後、成長の速度は遅くなります。成長の速度が遅くなると、必要なカロリーも少なくなり、小児の食欲が減っていることに気づく親もいます。2歳になると、小児が非常に不規則な食べ方をすることがあり、ときに不安になる親も... さらに読む 体重 体重 身体的成長とは、体の大きさ(体長または身長と体重)と臓器の大きさが増すことです。出生後から約1~2歳まで、小児は急速に成長します。その後、成長の速度は遅くなります。成長の速度が遅くなると、必要なカロリーも少なくなり、小児の食欲が減っていることに気づく親もいます。2歳になると、小児が非常に不規則な食べ方をすることがあり、ときに不安になる親も... さらに読む 身長 体長と身長 身体的成長とは、体の大きさ(体長または身長と体重)と臓器の大きさが増すことです。出生後から約1~2歳まで、小児は急速に成長します。その後、成長の速度は遅くなります。成長の速度が遅くなると、必要なカロリーも少なくなり、小児の食欲が減っていることに気づく親もいます。2歳になると、小児が非常に不規則な食べ方をすることがあり、ときに不安になる親も... さらに読む を測定します(乳児と小児の身体的成長 乳児と小児の身体的成長 身体的成長とは、体の大きさ(体長または身長と体重)と臓器の大きさが増すことです。出生後から約1~2歳まで、小児は急速に成長します。その後、成長の速度は遅くなります。成長の速度が遅くなると、必要なカロリーも少なくなり、小児の食欲が減っていることに気づく親もいます。2歳になると、小児が非常に不規則な食べ方をすることがあり、ときに不安になる親も... さらに読む も参照)。

新生児を暖かい状態に保つことが重要です。できるだけ早く軽い衣類(産着)でくるみ、頭も覆って体温の低下を防ぎます。新生児は、分娩(ぶんべん)のときに有害な微生物などに接触している可能性があるため、感染症を予防するために眼にエリスロマイシン、テトラサイクリン、または硝酸銀などの抗菌薬、または国によってはポビドンヨードを数滴点眼します。

正常に生まれた場合、両親はすぐに新生児を抱くように勧められます。新生児と早いうちに身体の触れ合いをもつと、親子のきずなを確立しやすくなると考える専門家もいます。しかし、生後の最初の数時間を一緒に過ごせなかったとしても、新生児と両親はしっかりとしたきずなを築くことができます。母親と新生児は、通常は身体の状態が回復するまで分娩室で一緒に過ごします。分娩が出産センターで行われた場合は、母親と父親(または母親のパートナー)と新生児は同室でしばらく一緒に過ごします。母乳で育てる場合は、分娩後30分以内に母親の乳をふくませます。母乳を与えることによりオキシトシンの分泌が刺激されます。このオキシトシンは母親の子宮を元に戻し母乳の分泌を促すホルモンです。新生児室に移動したら、新生児の体をあお向けにして小さなベビーベッドに寝かせ、暖かくしておきます。新生児はみなビタミンKが不足しているため、出血(新生児の出血性疾患)を防ぐために医師あるいは看護師がビタミンKを注射します。

生後約6時間以上経過したら、新生児を入浴させます。体を洗う場合、新生児の皮膚の大半を覆っている白っぽい脂肪性の物質(胎脂)を洗い流さないようにします。この物質が新生児を感染症から守っているためです。

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