正常な新生児は、探索反射と吸啜反射( Home.see sidebar 新生児でよくみられる3つの反射 新生児でよくみられる3つの反射 )が活発であり、出生直後から栄養を取ることができるため、医師は生後すぐ新生児を母親の胸にのせて 授乳 母乳哺育 新生児にとって母乳は理想的な栄養源です。乳児は母乳または乳児用人工乳で哺育しますが、少なくとも生後6カ月までの間は母乳だけで授乳を行い、生後6カ月から1年の間に適切な 固形食を開始するよう勧められています(現在では、生後4カ月から6カ月の間に固形食を開始することで、乳児が一部の食物アレルギーを発症するのを防ぐ助けになることを示唆する科学的根拠が増えてきています)。1歳を過ぎた後、乳児と母親が望む限り母乳哺育を続けることができます。しかし... さらに読む
を始めるよう勧めます。そのようにしなかった場合でも、少なくとも出生後4時間以内には授乳を開始します。 人工乳による授乳 人工乳による授乳 病院では、一般に新生児には出生後すぐに授乳を行い、その後は、欲しがったときに授乳するのが理想的です。生後最初の1週間は、1回の授乳で約15~60ミリリットル飲みますが、その後は徐々に量が増えて、2週目までには1回に約90~120ミリリットルを、1日に6~8回飲むようになります。新生児には、毎回一定量を飲みきるよう無理強いせず、おなかがすいて欲しがったときに好きなだけ与えるようにします。成長するにしたがって乳児が飲む量は増え、3~4カ月頃... さらに読む
も1つの選択肢です。
ほとんどの乳児はミルクと一緒に空気を飲み込みます。乳児は自分でげっぷができないため親が手助けする必要があります。乳児の体をまっすぐに立てて親の胸によりかからせるように抱き、頭を親の肩にのせて背中をやさしくたたきます。背中をたたかれることと肩によりかかる圧力とに促されて、音が聞こえるほどのげっぷが出ます。このときに少量のミルクを一緒に吐き出すこともあります。
固形食 乳児における固形食の開始 固形食を始める時期は、乳児が固形食を必要としているか、また受け入れる準備ができているかどうかによります。一般的には、乳児が十分大きくなって、 母乳や乳児用 人工乳よりももっと高カロリーの食品を必要とするようになった時期に固形食が必要になります。目安としては、乳児が哺乳びんのミルクを飲み干しておなかがいっぱいになっても、2~3時間以内にまたおなかをすかせるようになったときや1日に約1200ミリリットル以上の人工乳を飲むときです。およそ生後... さらに読む を始める時期は、乳児が固形食を必要としているか、また受け入れる準備ができているかどうかによりますが、多くの乳児では生後4~6カ月までに固形食を始める準備が整います。
授乳と食事に伴う問題
どれぐらいの量を小児が食べるのかは日によって異なります。わずかな変動はよくあるため、小児が病気の徴候を示したり、発育に変化(特に 体重 体重 身体的成長とは、体の大きさ(体長または身長と体重)と臓器の大きさが増すことです。出生後から約1~2歳まで、小児は急速に成長します。その後、成長の速度は遅くなります。成長の速度が遅くなると、必要なカロリーも少なくなり、小児の食欲が減っていることに気づく親もいます。2歳になると、小児が非常に不規則な食べ方をすることがあり、ときに不安になる親も... さらに読む のパーセンタイル[図「 乳児の体長・体重チャート(2歳まで) 乳児の体長・体重表(2歳まで) 」を参照)がみられたりした場合にのみ注意を払うべきです。
生後1週間で出生体重の5~7%を超える体重減少がみられた場合には 低栄養 低栄養 低栄養とは、カロリーまたは1つ以上の必須栄養素が不足している状態です。 低栄養は、食べものを手に入れたり調理したりできない、食べものを食べたり吸収したりしにくくなる病気がある、またはカロリーの必要量が大幅に増えているということが原因で発生することがあります。 低栄養は、多くの場合、見た目にも明らかです。低体重で、しばしば骨が突き出ており、... さらに読む が起こっています。母乳で育っている新生児は約2週間、人工乳で育っている新生児は約10日で出生体重に戻るはずです。その後、生後数カ月間は、1日20~30g体重が増えなくてはなりません。生後約5カ月には、体重が2倍になっていなければなりません。