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乳児と小児の身体的成長

執筆者:

Evan G. Graber

, DO, Sydney Kimmel Medical College of Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 2月
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身体的成長とは、体の大きさ(体長または身長と体重)と臓器の大きさが増すことです。出生後から約1~2歳まで、小児は急速に成長します。その後、成長の速度は遅くなります。成長の速度が遅くなると、必要なカロリーも少なくなり、小児の食欲が減っていることに気づく親もいます。2歳になると、小児が非常に不規則な食べ方をすることがあり、ときに不安になる親もいます。ほとんど何も食べないように思えるのに、成長し続ける小児もいます。実際には、ある日はほとんど食べなくても、次の日には多く食べることで、通常は不足分を補っています。

就学前や学齢期の間に、身長と体重は安定して増加していきます。次の大きな成長スパートは青年期の初期に起こりますが、それまでは毎年同じくらいの度合いで成長する傾向があります。

臓器はそれぞれ成長の速度が異なります。例えば生殖器系では、出生直後に短期間の成長スパートがありますが、その後の変化は性的成熟 性的成熟(思春期) 青年期(通常は10歳~10代後半または20代前半)に、男児と女児は成人の身長と体重に達し、性的成熟を遂げます(思春期)。このような変化の起こる時期やその速さは人によって様々で、遺伝と環境の両方の影響を受けます。 (小児健診による健康指導も参照のこと。) 2歳以上の小児を対象とした身長と体重の成長曲線については、米国疾病予防管理センター(C... さらに読む (思春期)の直前まではほんのわずかなものです。それと対照的に、脳はほぼ例外なく生後早いうちに非常に発達します。腎機能は生後1年までに成人と同程度になります。

歩き始めたばかりの小児はかわいらしい体型をしており、おなかを前に突き出して、背中をそらして歩きます。完全ながに股に見えることもあります。3歳までに、筋肉が発達して体脂肪率が減少するため、より引き締まったしっかりした体つきに見えるようになります。この頃になると、多くの小児が排尿や排便のコントロールができるようになります。

医師は小児の成長の度合いを同年齢の小児と比較し、小児の体重増加を身長と比べながらモニタリングします。出生から2歳までは、医師は世界保健機関(WHO)が提供している標準的な成長曲線を用いてすべての成長パラメータを記録します。2歳以降は、医師は米国疾病予防管理センター(CDC)が提供している成長曲線を用いて成長パラメータを記録します。

体長と身長

乳幼児の場合は立位で身長を測定できないため、身長測定用の台など適切な場所に仰向けに寝かせて、乳幼児用の身長計を用いて測定します。立位で身長を測定できる場合は、直立式の身長計を用います。一般に、正期産児の体長は生後5カ月までに出生時の約30%伸び、1歳で50%以上伸びます。一般的には、乳児は生後1年目に約25センチメートル成長し、5歳の時点での身長は、出生時のおよそ2倍になります。男児では2歳頃までに成人の半分の身長に達します。女児では生後19カ月で身長が成人の約半分に達します。

体重

正期産児の体重は、生後数日の間に出生時に比べ5~8%程度減少しますが、これは正常なことです。生後2週間が経過するまでに出生体重に戻ります。この期間の後、最初の2カ月間は新生児の体重は1日に約30グラムずつ増加し、その後は1カ月に約400グラムずつ増えていきます。この結果、一般的には生後5カ月までに出生時の体重のほぼ倍になり、1歳で3倍になります。最近、肥満 肥満 肥満とは、体重が過剰な状態です。 複数の要因が組み合わさって肥満に影響を及ぼします。複数の要因が組み合わさった結果、体に必要な量よりも多くのカロリーを摂取することになります。 そうした要因には、運動不足、食事、遺伝子、生活習慣、民族的背景、社会経済的背景、ある種の化学物質への曝露、特定の病気、特定の薬の使用などがあります。... さらに読む 肥満 の小児が増えています。早いうちから肥満になる小児もいます。

乳児の体長・体重表(2歳まで)

生後最初の1年間は、乳児の体重と体長を健診のたびに測定し、その成長が安定した速さで進んでいるかどうかを確認します。パーセンタイルとは、同月齢の乳児と比較する方法です。例えば、乳児の体重が10パーセンタイルにある場合、その児よりも体重が軽い乳児は10%いて、体重が重い乳児は90%いるということを意味します。乳児の体重が90パーセンタイルにある場合、その児よりも体重が軽い乳児は90%いて、体重が重い乳児は10%いることになります。乳児の体重が50パーセンタイルにある場合、その児よりも体重が軽い乳児は50%いて、体重が重い乳児は50%いることになります。実際のパーセンタイルの数字よりも重要なのは、受診と受診の間でパーセンタイルに有意な変化がみられることです。

乳児の体長・体重表(2歳まで)

男児と女児の身長・体重表(2歳から10歳まで)

男児と女児の身長・体重表(2歳から10歳まで)

頭囲

頭囲とは、頭の最も大きな部分の周囲の長さを指します。眉毛の上部にメジャーをあて、耳の上側を経て頭の後ろにメジャーを回します。頭の大きさは脳の大きさを反映するため、頭囲の測定は重要であり、頭囲によって、医師は小児の脳が正常な速度で成長しているかを知ることができます。3歳まで、頭囲を定期的に測定します。

出生時には、脳の大きさは成人の25%であり、頭囲は約35センチメートルです。1歳までに成人の75%の大きさになります。3歳までに成人の80%の大きさになります。7歳までに成人の90%の大きさになります。

歯の生える時期は様々で、その主な原因は遺伝にあります。しかし、歯の生え始めは、くる病 低リン血症性くる病 低リン血症性くる病は、電解質の一種であるリンの血中濃度が低下するために、骨の痛みと軟化が生じ、骨が曲がりやすくなる病気です。 (先天性の尿細管疾患に関する序も参照のこと。) この非常にまれな病気は、ほぼ常に遺伝性で、最も一般的にはX染色体(2種類ある性染色体の一方)にある優性遺伝子を介して遺伝します。... さらに読む 下垂体機能低下症 下垂体機能低下症 下垂体機能低下症は、1種類以上の下垂体ホルモンの不足により下垂体の機能が低下する病気です。 下垂体機能低下症の症状は不足しているホルモンの種類によって異なり、低身長や不妊症、寒さに耐えられない、疲労のほか、乳汁をつくることができなくなる場合もあります。 下垂体によりつくられるホルモンの血中濃度の測定や下垂体に対する画像検査に基づいて、診断... さらに読む 甲状腺機能低下症 甲状腺機能低下症 甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下し、甲状腺ホルモンの分泌が不十分になる病気で、身体の重要な機能が働く速度が低下します。 顔の表情が乏しく、声がかすれ、話し方はゆっくりになり、まぶたは垂れて、眼と顔が腫れます。 通常は1回の血液検査で診断が確定されます。 甲状腺機能低下症の人は、生涯にわたって甲状腺ホルモンの投与を受ける必要があります... さらに読む 甲状腺機能低下症 ダウン症候群 ダウン症候群(21トリソミー) ダウン症候群は、余分な21番染色体によって引き起こされる染色体異常症の一種で、知的障害と様々な身体的異常がみられます。 ダウン症候群は、21番染色体が余分に複製されることで発生します。 ダウン症候群の小児では、発育の遅れ、精神発達の遅れ、特異的な頭部と顔貌、しばしば低身長がみられます。... さらに読む ダウン症候群(21トリソミー) などの病気によっても遅れることがあります。

生後5~9カ月で下の前歯が生え始めます。上の前歯は生後8~12カ月で生え始めます。 平均的には、正常な乳児では生後12カ月までに6本、生後18カ月までに12本、2歳までに16本、そして2歳半までにすべての乳歯(20本)が生え揃います。5歳から13歳の間に乳歯が永久歯に生えかわります。永久歯は女児の方がより早期に生える傾向があります。

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