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先天性白内障

執筆者:

Christopher M. Fecarotta

, MD, Phoenix Children’s Hospital;


Wendy W. Huang

, MD, PhD, Phoenix Children’s Hospital

最終査読/改訂年月 2018年 10月
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先天性白内障とは、出生時または出生直後から存在する痛みを伴わない水晶体の混濁のことです。

先天性白内障には様々な原因があります。遺伝(複数の遺伝子疾患または染色体異常症 染色体異常症と遺伝子疾患の概要 染色体は、細胞の中にあって複数の遺伝子が記録されている構造体です。 遺伝子とは、細胞の種類に応じて機能する特定のタンパクの設計情報が記録された領域で、物質としてはDNA(デオキシリボ核酸)で構成されています(遺伝学についての考察は 遺伝子と染色体)。 人間の正常な細胞は、精子と卵子を除いて、いずれも23対、計46本の染色体をもっています。... さらに読む )によることもあれば、代謝性疾患(ガラクトース血症 ガラクトース血症 ガラクトース血症は糖代謝異常症の一種であり、血液中のガラクトース値が上昇します。この病気は、乳糖(ラクトース)と呼ばれる大きめの糖を構成する糖であるガラクトースの代謝に必要な酵素の1つが欠損しているために起こります。肝臓と腎臓に有害な代謝物が蓄積します。この代謝物は眼の水晶体も損傷するため白内障が起こります。ガラクトース血症は、この病気を引き起こす欠陥のある遺伝子が親から子どもに受け継がれることで発生します。... さらに読む など)に関連することもあり、子宮の中で感染した感染症(風疹 風疹 風疹は感染力の強いウイルス感染症で、関節痛や発疹などの軽い症状が出ます。 風疹の原因はウイルスです。妊娠中の母親が風疹に感染すると新生児に重い先天異常が起きます。 典型的な症状としては、リンパ節の腫れ、口蓋(こうがい)に出るバラ色の斑点、特徴的な発疹などがあります。 診断は症状に基づいて下されます。 定期予防接種で予防できます。 さらに読む 風疹 など)や妊娠中の母親の他の病気によることもあります。

先天性白内障は片眼にのみ現れることもあれば、両眼に現れることもあります。出生時に眼の診察を一通り行わなければ気がつかないことがあります。他の白内障と同様、水晶体の混濁により、視力が妨げられることがあります。白内障のある乳児は、あらゆるタイプの眼の病気の評価と治療を専門とする医師(眼科医)による評価を必ず受けなければなりません。

なかには、水晶体の一部のみを覆う白内障(部分白内障)もあり、その場合は、10歳までの間に混濁が始まります。 部分的な白内障では、視力は比較的良好です。

治療

  • ときに、白内障手術

  • 弱視があればその治療

必要であれば、眼科医が眼に小さな切開を加え、先天性の白内障を除去することがあります。白内障手術後は多くの場合、プラスチック製またはシリコン製のレンズ(眼内レンズ)を挿入します。術後は、眼鏡 眼鏡 屈折異常は、眼鏡(フレームにガラス製またはプラスチック製のレンズが入ったもの)またはコンタクトレンズ(角膜上に浮かべるまたは静置する小さなプラスチック片)で矯正できます。眼鏡、コンタクトレンズのどちらを使っても視力は矯正され、良好な視力が得られます。多くの人は、見た目、利便性、費用、リスク、快適さを基準にしてどちらかを選んでいます。 眼鏡のレンズには、プラスチック製とガラス製の2種類があります。... さらに読む コンタクトレンズ コンタクトレンズ 屈折異常は、眼鏡(フレームにガラス製またはプラスチック製のレンズが入ったもの)またはコンタクトレンズ(角膜上に浮かべるまたは静置する小さなプラスチック片)で矯正できます。眼鏡、コンタクトレンズのどちらを使っても視力は矯正され、良好な視力が得られます。多くの人は、見た目、利便性、費用、リスク、快適さを基準にしてどちらかを選んでいます。 眼鏡のレンズには、プラスチック製とガラス製の2種類があります。... さらに読む 、またはその両方を処方して視力を矯正します。

白内障を片方の眼から除去した後も、治療した方の眼で見る像は他方の眼(正常であると仮定します)で見る像に比べて質が劣ります。脳は視力が良い方の眼を好むため、質が悪い方の像を抑制してしまい、弱視 弱視 弱視は、小児における視力障害の一般的な原因であり、眼から送られてくる像を脳が無視するために起こる視力の低下です。8歳になる前に診断かつ治療されないと、視力障害が回復不能なものとなることがあります。 弱視の原因には、焦点を合わせられない(屈折異常)、左右の眼の向きのずれ(斜視)、緑内障、白内障、またはその他の眼の異常などがあります。... さらに読む (脳が片方の眼からの像を無視するために起こる視力の低下)になります。治療した方の眼の視力を十分に矯正できない場合、しばしば視力が良い方の眼をアイパッチで覆ったり、視野をかすませる点眼薬をその眼にさしたりして、治療した方の眼を強制的に使うようにさせます。視力が良い方の眼にアイパッチや点眼薬を使用することで、治療した方の眼が正常な視力を獲得する助けになります。

両眼から白内障を除去した場合、両眼の像の質が同程度であった小児の方が、両眼で同等の視力を獲得しやすい傾向があります。

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