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小児と青年における統合失調症

執筆者:

Josephine Elia

, MD, Sidney Kimmel Medical College of Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 9月
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統合失調症は、思考、知覚、対人関係における行動の異常を伴い、対人関係や生活機能にかなりの問題を引き起こす慢性的な病気です。 6カ月以上持続します。

  • 統合失調症は、脳の化学的な異常や、脳の発達中に生じた問題から発症するのだろうと考えられています。

  • 青年は引きこもり、異常な感情を抱くようになり、通常は幻覚や妄想が生じます。

  • 医師は検査を行って、考えられる他の原因の可能性を否定します。

  • 抗精神病薬によって症状をコントロールすることができ、カウンセリングによって青年や家族が病気の管理方法を学ぶことができます。

青年期前の小児期に統合失調症を発症することはめったにありません。 統合失調症は、青年期中期から30歳代半ばまでに発症するのが一般的ですが、発症のピークは20歳代半ばにみられます。

統合失調症は、脳の化学的な異常や胎児期と小児期早期に生じた脳の発達中の問題を原因として発生するものと考えられています。このような異常を起こす正確な原因は不明です。

しかし、統合失調症を発症しやすい体質は遺伝する傾向があり、小児期の子育てに問題があったために発症するものではないという点で、専門家の意見は一致しています。

(成人における統合失調症も参照のこと。)

症状

統合失調症の小児や青年には、成人の場合と同様に、次のような症状が生じやすくなります。

  • 幻覚

  • 妄想(通常は知覚や体験の間違った解釈を伴う誤った思い込み)

  • パラノイア(多くの場合、他者が自分を傷つけようとしている、他者が自分の考えを操作しているなどと恐れる)

小児の場合、青年や成人と比べて症状はゆっくりと始まり、より重症になる可能性が高くなります。また、思考能力が障害される可能性が高くなります。

青年は引きこもり、異常な感情を抱くようになったり、幻覚や妄想が生じたりします。

診断

  • 長期間の経過観察による症状の評価

  • 他の病気を除外するための検査

統合失調症には、診断に役立つ特別な検査がありません。診断は、一定期間にわたり症状を綿密に評価した結果に基づいて下されます。

また、検査を行って同様の症状を引き起こす他の病気がないか確認します。そのような病気としては、脳の感染症、けが、腫瘍、自己免疫疾患、特定の薬の使用など(コルチコステロイドや違法薬物など)があります。

知っていますか?

  • 統合失調症の発症について、小児期の子育てに問題があったことが原因と考えるのは誤りです。

治療

  • 抗精神病薬

  • 社会生活技能訓練、社会復帰のためのリハビリテーション、心理的・教育的支援

統合失調症は治癒しませんが、幻覚や妄想はハロペリドール、オランザピン、クエチアピン、リスペリドンなどの抗精神病薬でコントロールできることがあります。小児では特に抗精神病薬の副作用が出やすくなります。 副作用によって振戦(ふるえ)、動作緩慢、運動障害が現れたり、メタボリックシンドローム(肥満、2型糖尿病、脂質異常症)が生じることがあります。

統合失調症と病気がもたらす様々な影響に集学的に対処できるように、統合失調症の小児には社会生活技能訓練、社会復帰のためのリハビリテーション、心理的・教育的支援を、家族にはカウンセリングを行うことが不可欠です。ほとんどの場合、医師は小児の治療に精通した精神科医の診察を勧めます。

統合失調症の小児の症状が悪化したときは、薬の用量を調整して小児の安全を確保するために、入院が必要となる場合があります。

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