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小児と青年におけるパニック症

執筆者:

Josephine Elia

, MD, Sidney Kimmel Medical College of Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 9月
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パニック症(パニック障害とも呼ばれます)は、週1回以上の頻度で起こるパニック発作を特徴とする病気です。 パニック発作とは、強烈な恐怖感が短時間(約20分間)続く現象で、通常は呼吸数と脈拍数の増加、発汗、胸痛、吐き気などの身体症状を伴います。

  • パニック症の診断は、小児の生活に多大な支障が生じるほど、また小児が非常に苦しむほど頻繁にパニック発作が起きている場合に下されます。

  • パニック症は、通常、薬物療法と行動療法を組み合わせて治療します。

パニック症は、年齢の低い小児と比べて青年ではるかに多くみられます。 なかには、小児期に分離不安全般的な不安がみられた小児が、思春期を経てパニック症を発症することもあります。

どの不安症でもパニック発作が起こる可能性があり、通常、それぞれの不安対象への反応として起こります。例えば、分離不安がある小児は、親が離れるとパニック発作を起こすことがあります。容易に逃げ出すことのできない場所へ閉じ込められているという恐怖(広場恐怖症)を抱いている小児は、混み合った講堂の中程の列に座っていると、パニック発作を起こすことがあります。パニック症の小児の多くには広場恐怖症も認められます。

喘息などの身体的な病気もパニック発作の引き金になる可能性があり、パニック発作が喘息を引き起こすこともあります。

症状

パニック発作の間、小児は強い不安を感じ、その不安により身体症状が生じます。心臓の鼓動が速くなります。大量に汗をかき、息切れすることがあります。胸痛もしくはめまい、吐き気、しびれ感が生じることがあります。「もう死にそうだ」とか、「頭がおかしくなりそうだ」と感じることがあります。物事が現実のものとは思えないことがあります。成人の症状と比べて、劇的な症状(叫び声、泣き声、過換気など)がみられる場合もあります。

別の発作が起こるのではないかと心配することもあります。パニック発作と発作に伴う心配によって、対人関係や学業に支障が出ます。

パニック症では通常、特定の誘因がなくとも自然にパニック発作が起こります。しかし時間が経つにつれて、小児は発作と関連がある状況を避けるようになります。このような回避行動が広場恐怖症につながり、それにより小児は学校を嫌うようになったり、ショッピングモールに行きたがらなくなったり、その他特有の行動をとるようになります。

パニック症は多くの場合、明白な理由がなくても悪化したり改善したりします。症状が自然に消えて、その数年後に再発することがありますが、治療を行えば、パニック症がみられる小児の大半で状態が改善します。

青年のパニック症が治療されない場合、患者は退学したり、社会的な活動を避けたり、引きこもったり、孤立傾向や自殺傾向を呈したりすることがあります。

診断

  • 医師による評価

パニック症は小児が以下の状態である場合に診断されます。

  • パニック発作を何度か起こしたことがある

  • パニック発作を誘発する状況を回避するために行動が変化する

  • 将来の発作に対して不安になる

  • このような症状を引き起こす病気がない

そのため通常、医師は身体診察を行って、症状を引き起こしている可能性のある身体的な病気がないかどうかを調べます。

また、パニック発作の原因である可能性がある他の精神障害(強迫症社交不安症など)がないか確認します。

治療

  • 通常、薬物療法と行動療法

パニック症には通常、薬物療法と行動療法を組み合わせるのが有効です。一部の小児では、行動療法を始める前に、パニック発作をコントロールするための投薬がしばしば必要になります。

ベンゾジアゼピン系薬剤が最も有効ですが、この種の薬は眠気(鎮静)を引き起こし、学習や記憶の妨げとなるほか、依存性を起こすことがあるため、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれる抗うつ薬の一種が好まれることが多くなっています。

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