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星細胞腫

執筆者:

John J. Gregory, Jr.

, MD, Rutgers, New Jersey Medical School

最終査読/改訂年月 2016年 6月
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星細胞腫は、脳(や脊髄)の神経細胞の働きを助ける星形の細胞(星膠細胞)から発生する腫瘍です。星細胞腫は悪性(がん)である場合もあれば、そうでない場合もあります。

  • 星細胞腫の原因は不明です。

  • 歩行困難、脱力、視覚変化、嘔吐、頭痛がみられることがあります。

  • 通常、診断の際には画像検査と生検が行われます。

  • 治療の選択肢には、手術、化学療法、放射線療法があります。

小児の脳腫瘍の中では星細胞腫が最も多く、全体の40%に上ります。通常、星細胞腫の診断は、5歳から9歳の間に下されます。

星細胞腫の症状

頭蓋内圧が上昇し、頭痛(しばしば小児が目覚めた直後に生じます)、嘔吐、ぼんやりするなどの症状が起こります。協調運動障害が現れたり、歩行困難に陥ったりすることがあります。視力が低下したり、失明に至ったり、眼球が突出したり、眼球が無意識のうちに一方向に急に動いてすぐ元の位置に戻ったり(眼振)することがあります。

脊髄にできた星細胞腫は、背部痛、歩行困難、筋力低下を引き起こすことがあります。

星細胞腫の診断

  • MRI検査

  • 生検

通常は造影剤を用いたMRI検査が行われます。それができない場合はCT(コンピュータ断層撮影)検査が行われますが、精度は低くなります。

それから医師は腫瘍組織からサンプルを採取して顕微鏡で調べます(生検)。生検を行う理由は、腫瘍細胞がどれくらい異常に見えるか(腫瘍の悪性度)に基づいて治療内容が決定されるからです。通常、切除された腫瘍は、低悪性度(若年性毛様細胞性星細胞腫など)または高悪性度(膠芽腫など)に分類されます。グレード(悪性度)IとIIの腫瘍が低悪性度で、グレードIIIとIVの腫瘍が高悪性度です。

星細胞腫の治療

  • 手術(可能であれば)と、多くの場合は放射線療法と化学療法

低悪性度の星細胞腫のほとんどは手術で切除されます。

ときおり、正常な脳組織と腫瘍組織を分離することができなかったり、切除できない部位に腫瘍があったりすることがあります。そのような場合には、代わりに放射線療法が行われます。放射線療法は、10歳以上の小児に、手術で切除できない腫瘍や、知的機能を損なう可能性が高い腫瘍、手術後に進行または再発している腫瘍がある場合に使用されます。小児が10歳未満の場合には、放射線療法を行うと幼児の発育や脳の発達が妨げられるため、代わりに化学療法が行われることがあります。低悪性度の星細胞腫のほとんどが治療で根治できます。

高悪性度の星細胞腫では(可能であれば)手術が行われ、放射線療法と化学療法も組み合わせて治療が行われます。高悪性度の場合の予後(経過の見通し)は悪く、治療後3年経過時点での全生存率は20~30%に過ぎません。

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