通常、最初の歯は生後6カ月までに生え始め、2歳半までに20本の乳歯 歯 身体的成長とは、体の大きさ(体長または身長と体重)と臓器の大きさが増すことです。出生後から約1~2歳まで、小児は急速に成長します。その後、成長の速度は遅くなります。成長の速度が遅くなると、必要なカロリーも少なくなり、小児の食欲が減っていることに気づく親もいます。2歳になると、小児が非常に不規則な食べ方をすることがあり、ときに不安になる親も... さらに読む が完全に生えそろいます。歯が生える前に、泣く、むずかる、よく眠らない、食欲が落ちるなどの症状がみられることがあります。歯が生えかけている間は、よだれをたらしたり歯ぐきが赤くなって押すと痛んだり、おもちゃやベビーベッドの柵などの物をずっと噛み続けたりします。
歯が生えるときに発熱する 乳児と小児の発熱 正常な体温は人によって異なります。また1日の中でも変動がみられ、一般的には午後に最も高くなります。就学前の小児では体温は高めであり、約1歳半~2歳で最も高い値を示します。このような違いはありますが、ほとんどの医師は直腸体温計による測定で約38℃以上の体温を熱と定義しています(小児の体温の測り方を参照)。 たいていの場合、親は体温がどのくらい高いかについて心配しますが、熱の高さは必ずしも原因の深刻さを表すものではありません。高熱を引き起こ... さらに読む (38℃以上の熱が出る)ことはありません。発熱がみられたり、異常にむずかったりする場合は、これらの症状は歯が生えかけていることが原因ではないため、感染症にかかっていないかどうか医師の評価を受けるべきです。
歯が生えかけの小児には、硬いもの(歯固めビスケットなど)や冷たいもの(固いゴム製またはゲルが入った歯固めリングなど)を噛ませると多少落ち着きます。小児の歯ぐきをマッサージしたり、その際に氷を使ったりすることも効果があります。小児が極度に不快を感じているようであれば、体重に基づく用量のアセトアミノフェンやイブプロフェンが通常役立ちます。
ティーシングジェル(小児の歯ぐきに塗るジェル)は、痛みを緩和する他の方法より効果があるわけではなく、なかにはアミノ安息香酸エチルと呼ばれる危険となりうる物質を含むものもあるため、推奨されていません。アミノ安息香酸エチルは、まれにメトヘモグロビン血症と呼ばれる重篤な病態を引き起こすことがあり、これにより血液が酸素をうまく運べなくなります。