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乳児突然死症候群(SIDS)

執筆者:

Christopher P. Raab

, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 9月
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本ページのリソース

乳児突然死症候群(SIDS)とは、1歳以下の健康に見えていた乳児が通常は睡眠中に予期せず突然死亡することです。

  • SIDSの原因は不明です。

  • あお向けに寝かせる、枕を使わない、ベビーベッドにサイドパッドとおもちゃを置かない、小児を暖めすぎない、受動喫煙をさせないなどの対策は、小児をSIDSから守るのに役立ちます。

  • SIDSで子どもを亡くした親は、カウンセリングや支援団体の援助を求めるとよいでしょう。

乳児突然死症候群(SIDS、ベビーベッド死とも呼ばれます)は、米国ではまれ(約2000例に1例)ですが、生後2週間から1年の乳児の死因で最もよくみられるものの1つです。アフリカ系アメリカ人とアメリカ先住民の小児では、SIDSのリスクは平均の2倍です。生後2カ月目~4カ月目の乳児に最もよく起こります。この症候群は世界的にみられます。以下のように多くの危険因子があります。

乳児突然死症候群の危険因子

以下のいずれかの危険因子にさらされたことがある、あるいは現在さらされている小児では、乳児突然死症候群(SIDS)のリスクが上昇します。

  • うつ伏せで眠る(最も重要な危険因子)

  • アフリカ系アメリカ人またはアメリカ先住民

  • SIDSで死亡した兄弟姉妹

  • 低い気温/冬季

  • 発育不全

  • 低出生体重

  • 低所得家庭

  • 男児

  • 母親が何度も妊娠を経験している

  • 20歳未満の母親

  • 母親の妊娠中の喫煙または薬の使用

  • おしゃぶりを使用していない

  • 古いまたは安全でないベビーベッド

  • 暖めすぎ(毛布や暑い部屋など)

  • 蘇生を要する呼吸の一時的な停止(無呼吸)

  • 不十分な出生前ケア

  • 最近の病気

  • 親や養育者と一緒に眠る(添い寝またはコ・スリーピング

  • 妊娠と妊娠との間隔が短い

  • シングルマザー

  • 家庭での喫煙

  • 柔らかい寝具

  • 上気道感染症

  • ウォーターベッドのマットレス

原因

乳児突然死症候群(SIDS)の原因は不明です。呼吸のコントロールに異常があるためとも考えられます。SIDSの乳児の一部では、血液中の酸素レベルが低下した徴候や、呼吸が一時停止した徴候(無呼吸)が観察されています。

乳児をうつ伏せに寝かせること、柔らかい寝具(枕や羊毛の毛布など)の使用も、SIDSと関連があるとされています。ソファ、クッション、またはベッドで乳児に添い寝すること(コ・スリーピングを参照)もSIDSのリスクを上昇させます。

知っていますか?

  • 乳児突然死症候群(SIDS)は、まれではあるものの、生後2週間から1年の乳児の死因で最もよくみられるものの1つです。

診断

  • 剖検

SIDSの診断を確定するには、剖検(遺体を解剖して調べること)により、予期せぬ突然死をもたらすその他の原因(頭蓋内出血髄膜炎、または心筋炎など)を除外しなければなりません。

また、窒息または虐待による死亡でないかも評価する必要があります。

予防

  • 乳児をあお向けに寝かせる

SIDSに関連する危険因子は知られているものの、これを確実に防ぐ方法はありません。しかし、特定の方法、特に固いマットレスの上に乳児をあお向けで寝かせることなどは予防に役立つと考えられています。SIDSによる死亡数は、小児をあお向けに寝かせる親が増えてから劇的に減少しています(安全な寝かせ方[Safe to Sleep]®キャンペーンを参照)。枕、ベビーベッドのサイドパッド、おもちゃなど、乳児の呼吸を妨げるおそれがあるものも置かないようにすべきです。乳児をくるみすぎないようにしたり、暖めすぎないようにすることも役立つ可能性があります。母乳哺育をすることと、タバコの受動喫煙で乳児の呼吸が妨げられないようにすることは、予防効果がある上、その他の面でも健康に有益です。

家庭で呼吸モニターを使用すると、SIDSのリスクが低下するという科学的証拠はありません。

安全な寝かせ方:乳児突然死症候群のリスクを低下させる

  • 姿勢:昼間も夜間も常に乳児をあお向けで寝かせること。

  • 寝具の表面:安全性が保証されたベビーベッド用マットレスをサイズの合ったシーツで覆うなどして、固い寝具の上に乳児を寝かせること。

  • 寝具の準備:乳児の寝る場所から柔らかい物、おもちゃ、毛布を取り除くこと。緩めのベッドメーキングをしないこと。

  • 禁煙:乳児の周りで喫煙しないこと。妊娠中の禁煙も重要となる。

  • 寝かせる場所:親や他の小児が寝る場所の近くで、ただし別の場所に乳児を寝かせること。

  • おしゃぶり:乳児を寝かしつける際、清潔で乾いたおしゃぶりを与えることを考慮すること。

  • 温度:乳児が寝ている間、暖めすぎないこと。

乳児突然死症候群を予防すると宣伝されている家庭用モニターや製品は、役に立たないと考えらえます。

乳児の頭が扁平になるのを防ぐには、乳児が起きていて誰かが見ている間しばらくおなかを下にしてあげるとよいでしょう。週毎に乳児が寝る頭の向きを変え、チャイルドシート、抱っこ紐、バウンサーなどにあまり長く寝かせておかないようにすることも、頭の形を丸くする上で役に立つでしょう。

Adapted from The National Institute of Child Health and Human Development (Safe to Sleep® campaign).

親のためのリソース

  • カウンセリング

  • 支援団体

SIDSで子どもを失った親の多くはこの悲劇的な出来事に対し心構えがなく、深い悲しみに襲われます。罪悪感を覚えることもよくあります。警察やソーシャルワーカーなどの調査を受けて、さらに深く傷つくこともあります。子どもを失った親がこの悲劇を乗り越えるには、専門の訓練を受けた医師や看護師、同じくSIDSで子どもを失った親たちによるカウンセリングや援助が重要です。専門家から、親を支えるために役立つ本、ウェブサイト(www.sids.org)、支援団体を紹介してもらうこともできます。

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