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小児におけるウイルス感染症の概要

執筆者:

Brenda L. Tesini

, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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本ページのリソース

ウイルス感染症はあらゆる年齢の人でよくみられますが、しばしば乳児と小児に集中的に発生すると考えられます。小児期のウイルス感染症の大半は、重篤なものではなく、これにはかぜ(感冒)などの多様な病気が含まれ、のどの痛み嘔吐下痢、発疹を伴う発熱などがみられます。麻疹(はしか)などの、より重篤なウイルス感染症は、現在では予防接種の普及により、まれな病気になりました。小児が発症する可能性があるウイルス感染症の一部は、成人のウイルス感染症で説明します。

抗菌薬はウイルス感染症には効きません。ウイルス感染症にかかった小児の大部分は治療を受けなくても回復し、たいてい特有の症状が起きるため、医師は症状に基づいて診断できます。通常は、原因ウイルスを特定する臨床検査は必要ありません。

多くのウイルス感染症では、発熱、全身の痛み、不快感が起こります。これらの症状に対しては、ときにアセトアミノフェンかイブプロフェンによる治療が行われます。アスピリンは、これらの症状が出ている小児や青年に対しては使用しませんが、これはある種のウイルス感染症の患者ではアスピリンの使用によってライ症候群のリスクが上昇するためです。一般的に、親は、小児の病態が重篤になる可能性のある感染症によるものかどうか、すぐに治療が必要かどうかを判断できます。これは特に乳児期を超えた小児に当てはまります。

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小児に発疹を引き起こすウイルス感染症

感染症

潜伏期間

感染力のある期間

発疹の部位

発疹の性質

麻疹(はしか)

7~14日間

発疹が現れる2~4日前から、現れて2~5日後まで

まず耳の周りと顔や首に出現する。

体幹、腕、脚に広がる。

発熱、鼻水、せき、眼の充血、のどの痛みの開始から3~5日後に始まり、3~5日間続く。

不規則で平坦な赤い部分ができ、すぐに盛り上がってくる。

風疹(ドイツ麻疹)

14~21日間

発疹が現れる1週間前から、現れて1週間後まで

新生児では、通常は何カ月も感染力が持続する

まず顔や首に出現する。

体幹、腕、脚に広がる。

微熱、リンパ節の腫れと圧痛、眼の充血、頭痛が現れてから1日後または2日後に始まり、3~5日間続く。

細かく、ピンク色で平坦。

突発性発疹(小児ばら疹、偽性風疹)

約5~15日間

不明

体幹から始まり、通常、首、顔、腕、脚に広がる。

高熱が出てから約4日目、通常、熱が下がった時点で現れ、数時間から数日間続く。

ピンクがかった赤色で、平坦なことも隆起していることもある。

伝染性紅斑(リンゴ病またはパルボウイルスB19感染症)

4~14日間

発疹が現れる前から、現れて1~2日後まで

まず頬に出現する。

腕、脚、体幹に広がる。

微熱、頭痛、鼻水が現れてから数日後に始まり5~10日間続く。

数週間にわたって再発することがある。

頬の赤色の発疹(平手打ち様紅斑)が腕、脚、体幹に広がり、薄くなってレース状模様の斑点となる。

水ぼうそう(水痘)

11~15日間

症状が現れる数日前から、発疹がすべてかさぶたで覆われるまで

まず顔、首、体幹に出現する。

腕、脚、頭皮に広がる。

多数現れて、様々な段階の発疹が混在する。

発熱および体調不良が現れた直後に始まり、数日から2週間続く。

小さく平らで赤い斑点が、盛り上がって、赤い部分の上に液体で満たされた丸い水疱ができ、最終的にかさぶたで覆われる。

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