細菌性気管炎はまれな病気で、どの年代の小児も罹患する可能性があります。原因として最もよくみられる細菌は、黄色ブドウ球菌とレンサ球菌です。突然発生し、息を吸うときに大きなキューキューいう音(吸気性喘鳴)が聞こえ、高い熱が出て、しばしば大量の膿のかたまりのようなたんが出るのが特徴です。
診断
細菌性気管炎の診断は症状に基づいて下されます。
診断を確定するには、特別な器具(喉頭鏡)を使ってのどを観察します。細菌性気管炎とクループは似ていますが、首のX線検査を行うと細菌性気管炎ではクループの場合と異なり、のどがでこぼこしています。そのため両者を区別するためにしばしばX線検査が行われます。