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分娩後の血栓症

執筆者:

Julie S. Moldenhauer

, MD, Children's Hospital of Philadelphia

医学的にレビューされた 2020年 5月
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やさしくわかる病気事典

分娩後の6~8週間は血栓症(血栓性静脈炎)の発生リスクが高くなります(妊娠中の血栓塞栓症 妊娠中の血栓塞栓症 血栓塞栓症では血管の中に血のかたまり(血栓)ができます。血栓が血流に乗って移動すると、動脈を詰まらせることがあります(塞栓)。米国では、血栓塞栓症は妊婦の死亡原因の中でよくみられるものの1つです。 出産後6週間は 血栓塞栓症の発生リスクが高くなります。血栓による合併症のほとんどが分娩時の外傷によって起こります。血栓によるリスクは、経腟分娩後よりも帝王切開後の方がずっと高くなります。... さらに読む を参照)。血栓が最も生じやすいのは脚と骨盤内です(深部静脈血栓症 深部静脈血栓症 深部静脈血栓症は、深部静脈に血栓(血液のかたまり)が形成される病気で、通常は脚で発生します。 血栓は、静脈の損傷や血液の凝固を引き起こす病気により形成される場合や、何らかの原因で心臓に戻る血流が遅くなることで形成される場合があります。 血栓によって、脚や腕の腫れが生じることがあります。 血栓が剥がれて血流に乗り、肺に到達すると、 肺塞栓症を引き起こします。 深部静脈血栓症を発見するために、ドプラ超音波検査や血液検査を行います。 さらに読む 深部静脈血栓症 と呼ばれる病気)。

症状

分娩後にみられる発熱は、血栓症が原因である可能性があります。

血栓が脚の静脈に生じると、血栓がある部位(多くはふくらはぎ)には痛みがあったり、触れると圧痛がみられたり、熱感があったり、腫れたりすることがあります。骨盤内の血栓は症状を引き起こさない場合があります。

息切れが肺塞栓症の最初の徴候であることがあります。

診断

  • 深部静脈血栓症には、超音波検査

  • 肺塞栓症には、CT検査

通常、医師は症状と身体診察の結果に基づいて表在静脈血栓症を診断できます。

深部静脈血栓症の診断は通常、超音波検査の結果に基づいて下されます。血液検査でのDダイマー(血栓から放出される物質)の測定が役立つ場合もあります。

肺塞栓症が疑われる場合、造影剤を静脈に注入してから胸部CT検査を行います。造影剤は血管の詰まりを見えやすくします。

治療

  • 表在性血栓症には、温罨法(おんあんぽう)、圧迫包帯、下肢の挙上(脚を上げておくこと)

  • 深部静脈血栓症または肺塞栓症には、薬剤

脚の表在性血栓症の治療には、温罨法(不快感を和らげるため)、医師や看護師に圧迫包帯を巻いてもらう、安静時には患側の脚を上げておくようにする(ベッドの足側を15センチメートルほど高くする)、などがあります。まれではありますが、表在静脈血栓症が広範囲にある場合、血栓をできにくくする薬(抗凝固薬 治療 肺塞栓症は、血液のかたまり(血栓)や、まれに他の固形物が血液の流れに乗って肺の動脈(肺動脈)に運ばれ、そこをふさいでしまう(塞栓)病気です。 肺塞栓症は、一般に血栓によって発生しますが、別の物質が塞栓を形成して動脈をふさぐこともあります。 肺塞栓症の症状は様々ですが、一般に息切れなどがみられます。... さらに読む )が投与されます。

深部静脈血栓症や肺塞栓症の場合には、抗凝固薬(血栓をできにくくする薬)を服用する必要があります。ときに、 下大静脈(下半身からの血液を心臓に送り込む静脈)にフィルターを留置 下大静脈フィルターによる肺塞栓症の予防 下大静脈フィルターによる肺塞栓症の予防 します。このフィルターは脚から肺への血栓の移動を防ぎます。まれに、血栓を除去する手術が必要になります。

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