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分娩後の子宮感染症

執筆者:

Julie S. Moldenhauer

, MD, Children's Hospital of Philadelphia

最終査読/改訂年月 2018年 6月
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概要
  • 分娩直後に子宮や子宮周囲に細菌感染が生じることがあります。

  • こうした感染症が起こると、たいてい下腹部痛、発熱、悪臭を伴う分泌物がみられます。

  • 診断は通常、症状と身体診察の結果に基づいて下されます。

  • 感染症は通常、抗菌薬で治癒します。

子宮の感染症としては以下のものがあります。

  • 子宮内膜の感染(子宮内膜炎)

  • 子宮の筋肉の感染(子宮筋層炎)

  • 子宮周囲の感染(子宮傍結合組織炎)

原因

分娩後は健康な腟の常在菌から感染が起こる可能性があります。母親に以下のような状態がある場合、感染症が起こる可能性が高くなります。

子宮の感染症を発症する可能性は、主に分娩の方法によって異なります。

  • 正常な経腟分娩:1~3%

  • 予定帝王切開で、陣痛開始前に帝王切開が行われた場合:5~15%

  • 予定帝王切開ではなく、陣痛開始後に帝王切開が行われた場合:15~20%

症状

子宮感染症の一般的な症状としては、下腹部痛、骨盤痛、発熱(分娩後1~3日以内に起こる場合がほとんど)、蒼白、悪寒、全身のだるさや不快感などのほか、しばしば頭痛や食欲減退もみられます。心拍数がしばしば上昇します。子宮は腫れて圧痛があり、軟らかくなります。たいてい腟から悪臭のある分泌物がみられますが、量は様々です。しかし、症状が微熱だけの場合もあります。

子宮周辺の組織は感染が起こると腫れて、著しい不快感が生じます。激しい痛みと高熱を伴う場合がほとんどです。

重度の合併症が生じる場合もありますが、それほど多くありません。具体的には以下のものがあります。

敗血症や敗血症性ショックになると、血圧が急激に低下し、心拍数が非常に速くなります。重度の腎障害に陥ったり、死亡することもあります。このような合併症はまれで、特に産後の発熱に対し迅速な診断と治療が行われていれば、めったに起こりません。

診断

  • 医師による評価

子宮感染症の診断は、主に身体診察の結果に基づいて下されます。発熱があり、ほかに原因が特定されなければ、感染症と診断されることがあります。

通常、尿サンプルを採取して培養検査を行い、細菌が認められないかを調べます。

治療

  • 抗菌薬の静脈内投与

子宮の感染症には、通常、平熱の状態が48時間以上続くようになるまで、抗菌薬(多くの場合、クリンダマイシンとゲンタマイシンを併用)が静脈内投与されます。その後は抗菌薬を内服しなくてよい場合がほとんどです。

帝王切開の前には、手術の直前に妊婦に抗菌薬を投与することがあります。この治療は、子宮とその周辺の感染症予防に役立ちます。

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