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避妊の概要

執筆者:Frances E. Casey, MD, MPH, Virginia Commonwealth University Medical Center
レビュー/改訂 2022年 2月
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避妊とは、妊娠を防止することを目的として、精子と卵子の受精や受精卵の子宮内膜(子宮の内側を覆っている組織)への着床を阻止することをいいます。

知っていますか?

  • ピルやリズム法などの一部の避妊法の有効性は、決められた使用方法にどれだけ忠実に従うかによって大きく変動します。

避妊法は妊娠を予防するために用いられます。避妊法には一時的なもの(経口避妊薬や子宮内避妊器具など)と、恒久的なもの(永久的に妊娠を避けることを意図したもので、精管切除術または卵管結紮術など)があります。中絶は妊娠を途中で終わらせる処置です。避妊に失敗した場合や避妊を行わなかった場合に、意図しない妊娠を終わらせるために使用されます。

避妊には多くの方法があります。100パーセント有効な方法はありませんが、他の方法と比べて非常に信頼性が高い方法はあります。有効性は、どの方法を使用するか、使用方法にどれほど忠実に従うかにしばしば左右されます。したがって、避妊方法の有効性は次の2つの方法で表すことができます。

  • 大多数の人が使用した場合に、どの程度妊娠を防げるか(典型的な使用)

  • 使用上の指示に正確に従った場合、どの程度妊娠を防げるか(正確な使用)

例えば、経口避妊薬(ピル)は毎日服薬すれば(正確な使用)、非常に効果的です。しかしながら、数錠の服薬を忘れると(典型的な使用)、有効性が低下します。対照的に、子宮内避妊器具は、一度挿入すれば交換が必要になるまで、それ以上何もする必要はありません。したがって、典型的な使用と、正確な使用はこの場合は同じです。ただ、1つの方法に慣れるにつれて、その使用方法に忠実に従うようになる傾向がみられるため、結果として多くの場合、正確な使用例と典型的な使用例との有効性の差は時間とともに少なくなります。

有効性の程度の違いに加えて、どの避妊法にも利点と欠点があります。避妊方法は、個人の好み、必要とする信頼性の程度、医療上の配慮によって選択します。

避妊に失敗した場合、望まない妊娠を防ぐために緊急避妊が役立つことがあります。緊急避妊は、通常の避妊法として用いるべきではありません。

さらなる情報

以下の英語の資料が役に立つかもしれません。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。

  1. プランド・ペアレントフッド(全米家族計画連盟)(Planned Parenthood):このウェブサイトでは、避妊、中絶、その他の生殖に関するテーマについての情報を提供しています。

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