Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

honeypot link

婦人科の問診

執筆者:

David H. Barad

, MD, MS, Center for Human Reproduction

最終査読/改訂年月 2017年 1月
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる

婦人科の診療では、性生活、避妊、妊娠、更年期に関する問題などのデリケートな事柄を扱うため、こうした内容について気兼ねなく相談できる専門家を選んでおくべきです。米国では、医師、助産師、ナースプラクティショナー、医師助手などが受診先となっています。

評価で最初に行われるのは、月経と生殖機能に関する問診です。通常は受診の理由を中心に、質問が進められていきます。質問に対する回答がその人の婦人科の病歴ということになります。

婦人科の病歴には、以下の事柄が含まれます。

  • 月経が始まった(初経の)年齢

  • 月経の頻度、規則性、持続期間

  • 月経出血量

  • 前回と前々回の月経日

  • 妊娠の回数とそれぞれの時期、結果、合併症

通常、医師は性行為についての質問を行い、婦人科領域の感染症 腟感染症の概要 米国では、腟感染症は女性が主治医を受診する理由のうち最も多いものの1つとなっていて、その受診件数は年間何百万件にも上ります。 腟感染症は微生物によって引き起こされますが、体を締めつけない吸収性の高い下着を着用するなどの対策を講じることで、感染症にかかるリスクを減らすことができます。... さらに読む や外傷のリスク、妊娠の可能性を評価するとともに、性的に問題がないかを調べます。避妊をしているか、避妊を希望するか、カウンセリングやその他の情報に関心があるかどうかも質問されます。

月経の期間中に痛み 骨盤痛 骨盤痛とは、腹部より下で寛骨の間の、体幹の最下部の辺りに起こる不快感をいいます。外性器(外陰部)に起こる痛みは含まれません。多くの女性が骨盤痛を経験します。痛みが4~6カ月を超えて続く場合に慢性とみなされます。 婦人科疾患の症状として骨盤痛が現れることがあります。つまり、女性の生殖器系の病気が骨盤痛の原因になっている可能性があります。... さらに読む けいれん 月経痛 月経痛とは、月経の数日前、月経中、または月経後に体幹の最下部(骨盤部)に生じる痛みです。痛みは、月経開始から約24時間後に最も強くなり、2~3日後に治まる傾向にあります。普通は締めつけるような痛みや鋭い痛みが起きたり消えたりしますが、鈍い痛みが続くこともあります。痛みが腰や脚に広がることもあります。 多くの女性に頭痛、吐き気(ときに嘔吐を伴う)、便秘や下痢もみられます。排尿回数が増えることもあります。... さらに読む 、頭痛があるかどうかについて質問されることがあります。性交時や月経周期の中頃に痛みがあるかどうか(排卵に伴う痛みの可能性があります)、あるいはそれ以外のときに痛みが起こるかも尋ねられます。痛みがある場合はどのくらいひどい痛みか、何をすれば痛みが和らぐかについて質問されます。

乳房の痛み 乳房の痛み 乳房の痛みは多くの女性が経験します。痛みは片側の乳房だけに起こることも両方の乳房に起こることもあります。 (乳房の病気の概要も参照のこと。) 考えられる乳房の痛みの原因は、痛みが感じられるのが特定の部位なのか、乳房全体であるのかにより異なります。 痛む部位が1カ所の場合、以下が原因の可能性があります。 乳腺嚢胞 さらに読む しこり 乳房のしこり 乳房のしこり(腫瘤)とは、周囲の乳房組織と違って感じられる肥厚または膨らみのことです。しこりは乳房の自己検診中に偶然見つかったり、医師による定期的な身体診察中に見つかることもあります。 (乳房の病気の概要も参照のこと。) 乳房のしこりは比較的よくみられますが、その多くはがんではありません。 しこりには痛みがあることもないこともあります。ときに乳頭からの分泌物や、不規則な表面、発赤、でこぼこした質感(橙皮状皮膚[ミカンの皮]と呼ばれる)な... さらに読む 、圧痛や発赤、乳首からの分泌物 乳頭からの分泌物 片方または両方の乳頭から漏れ出す液体を乳頭からの分泌物と呼びます。それぞれの乳房には多数(15~20)の乳管があります。分泌物はこれらの乳管の1本または複数から生じます。 (乳房の病気の概要も参照のこと。) 母乳が分泌される妊娠の最後の数週間および出産後に起こる乳頭からの分泌物は正常です。妊娠していない女性や、授乳中でない女性でも、特に生殖可能年齢の間の乳頭からの分泌物は正常であることがあります。例えば、なでられる、吸われる、衣服がすれ... さらに読む などについても尋ねられます。また乳房の自己検診をしているかどうか、その頻度ややり方について指導が必要かどうかも問われます( 乳房自己検診 乳房自己検診 乳がんは、乳房の細胞が異常をきたし制御不能に分裂することで発生します。通常は、乳汁を作る乳腺(小葉)または乳腺から乳頭(乳首)へ乳汁を運ぶ乳管にがんが発生します。 乳がんは、女性がかかるがんの中で発症数が最も多く、がんによる死亡の中では第2位を占めています。 通常、最初に現れる症状は痛みのないしこりで、自分で気づくことがほとんどです。 乳がんスクリーニングの推奨は様々で、定期的なマンモグラフィー、医師による乳房の診察、乳房自己検診などが... さらに読む 乳房自己検診 )。

医師は、過去の婦人科疾患の病歴を検討するとともに、通常は婦人科以外の一般の病歴や手術歴もチェックします。

多くの薬剤が婦人科的な機能に影響を及ぼすため、処方薬と市販薬に加え、その他薬物の使用 物質関連障害の概要 薬物は、それが合法的な医療用の薬剤であるか、娯楽目的で使用される薬物(レクリエーショナルドラッグ)であるかにかかわらず、現在では多くの人々にとって、日々の生活になくてはならないものになっています( 医療用途と娯楽用途がある薬物)。 物質関連障害は、脳の報酬系を直接活性化する物質(薬物など)を、それがもたらす快感を求めて使用することで発生し... さらに読む タバコ 喫煙 喫煙は体のほぼすべての臓器に害を及ぼします。 喫煙により、心臓発作、肺がん、慢性閉塞性肺疾患などの病気のリスクが高まります。 ニコチンはタバコに含まれる依存性の強い物質です。 ニコチンの使用をやめた人は、離脱期間中イライラし、不安で、悲しく、落ち着きのない状態になることがあります。... さらに読む 飲酒 アルコール 遺伝特性や個人的な性質がアルコール関連障害の発症に関与しています。 アルコールを飲みすぎると、眠くなったり攻撃的になり、運動協調や精神機能が損なわれ、仕事、家族関係、その他の活動を妨げます。 長期間大量のアルコールを飲むと、アルコールに依存するようになり、肝臓、脳、心臓を損傷します。 医師は質問票を利用したり血中のアルコール濃度を測定して、アルコール関連障害の人の特定に役立てます。... さらに読む も含めて、患者が服用している薬剤などはすべて検討されます。

プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
TOP