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頸管狭窄

執筆者:

S. Gene McNeeley

, MD, Michigan State University, College of Osteopathic Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 12月
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頸管狭窄とは、子宮頸部(子宮の下部)の通路が狭くなった状態のことです。

  • 不妊症になったり、子宮に血液や膿がたまることがあります。

  • 子宮口を広げる処置で症状を和らげることができます。

頸管狭窄では、子宮頸管(腟と子宮体部をつないでいる通路)が狭くなるか、完全に閉塞します。

人によっては、生まれつき子宮頸管が狭いこともあれば、以下の病気などのために狭くなることもあります。

  • 閉経(子宮頸部の組織が萎縮するため)

  • 子宮頸部の手術(例えば前がん病変[異形成]の治療のため)

  • 性器出血が持続する場合に子宮内膜を破壊または除去する処置(子宮内膜アブレーション)

  • 子宮頸がんまたは子宮内膜がんを治療する放射線療法

頸管狭窄があると、子宮内に血液がたまることがあります(子宮留血症)。

まだ月経のある女性では、子宮内膜の細胞が混じった経血が骨盤内に逆流し、子宮内膜症が生じることもあります。

子宮頸がんや子宮内膜がんの場合のように、子宮内に膿がたまることがあります。これを子宮留膿症といいます。

症状

閉経前であれば、頸管狭窄は無月経、月経時の痛み(月経困難症)、不正出血などの月経異常を引き起こすことがあります。また、精子が子宮頸部を通過できず、受精が起こらないため、不妊症になることもあります。

閉経後は、頸管狭窄があっても症状が出ないこともあります。

子宮留血症や子宮留膿症があると、痛みが生じたり、子宮が膨隆したりすることがあります。骨盤部にしこりを感じる人もいます。

診断

  • 医師による評価

  • ときに、がんの可能性を否定するための検査

この病気は以下のような症状と状況から疑われます。

  • 子宮頸部の手術後に月経が停止するか、痛みが生じた場合

  • パパニコロウ検査またはヒトパピローマウイルス(HPV)検査(子宮頸部細胞診)、あるいは子宮内膜生検で組織サンプルを採取する際に、子宮頸部に器具を挿入することができない場合

子宮頸部から子宮内にプローブを挿入できなければ、頸管狭窄の診断が確定します。

頸管狭窄による症状が現れている場合は、がんの可能性を否定するための検査が行われます。閉経前の女性に子宮留血症または子宮留膿症がある場合は、このような検査として子宮頸部細胞診(パパニコロウ検査やHPV検査)と子宮内膜生検が行われることがあります。これらの検査前には、子宮頸部を拡張させる頸管拡張(頸管拡張・内膜掻爬の一部)という処置を行います。この処置により、医師が子宮頸部や子宮内膜からサンプルを採取できるようになります。

以下のすべてに該当する場合には、それ以上の検査を行う必要はありません。

  • 女性が閉経後である(月経が停止している)。

  • 無症状で子宮留血症や子宮留膿症がない。

  • 子宮頸部細胞診の結果が正常である。

治療

  • 子宮頸部の拡張

頸管狭窄の治療は、症状や子宮留血症、子宮留膿症がみられる場合にのみ行います。治療では、潤滑剤を塗った細い金属棒(拡張器)を子宮口から挿入して子宮頸部を広げ、拡張器は徐々に太いものに変えていきます。頸管を開いた状態にしておくために、子宮頸管ステントと呼ばれるチューブを4~6週間留置することがあります。

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