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子宮頸管無力症

子宮頸管不全症

執筆者:

Antonette T. Dulay

, MD, Main Line Health System

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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本ページのリソース

子宮頸管無力症は、痛みが生じることなく子宮頸管が開いてしまう状態であり、その結果、第2トリメスターに分娩となってしまいます(訳注:第2トリメスターは日本の妊娠中期にほぼ相当)。

  • 出生時から認められる結合組織疾患や損傷により、子宮頸部の組織が脆弱になる場合があります。

  • 子宮頸部が脆弱であると、早産になることがあります。

  • 妊娠して初めて子宮頸管無力症であることが分かります。

  • 早期に分娩が起こらないように子宮頸部を縫合することがあります(頸管縫縮術)。

正常な状態では、子宮の収縮に応じて陣痛が始まらない限り、子宮頸管(子宮の下部)は開大しません。しかし、なかには子宮頸部の組織が脆弱な女性もいます。理由は不明ですが、予定日よりずっと前に子宮頸管が開く(開大する)ことがあります。その結果、早産になることがあります。

子宮頸部の位置

子宮頸部の位置

妊婦が子宮頸管無力症であれば、妊娠の後半に発症する可能性が高くなります。

原因

子宮頸部が脆弱になる原因は、まだよく分かっていません。通常、具体的な原因は特定できません。

以下により子宮頸部が脆弱になるリスクが高まります。

  • エーラス-ダンロス症候群などの先天性の結合組織疾患がある

  • 例えば、生検で子宮頸部の組織が大きく切除されたり(円錐生検)、子宮頸管を広げる処置で器具が使用されたことによる損傷がある(頸管拡張・内膜掻爬の際に生じる可能性がある)

  • 第2トリメスター(訳注:日本の妊娠中期にほぼ相当)の流産を経験したことがある

症状

多くの女性では早産になるまで無症状ですが、それより早く症状がみられることもあります。症状には腟の圧迫感、性器出血や少量の性器出血、腹部や腰の漠然とした痛み、おりものなどがあります。

診断

  • 超音波検査

子宮頸管無力症は通常、女性が早産になるまで特定されません。第2トリメスター(訳注:日本の妊娠中期にほぼ相当)での流産を経験したことがある場合には、頸管無力症が疑われます。

妊娠中の通常の診察時に子宮頸管が早期に開大しているために、子宮頸管無力症が疑われることがあります。

子宮頸管無力症が疑われる場合、手持ち式の装置を腟内に挿入して超音波検査を行います(経腟超音波検査)。超音波検査所見で子宮頸管無力症が疑われることがあります。例えば、超音波検査で子宮頸部が短いことが分かった場合、特に子宮頸管無力症のリスクがある場合には、医師は早産の徴候が認められないかどうか注意深く観察します。

治療

  • 子宮頸部の周囲や子宮頸部を縫合し、子宮頸管が早期に開かないようにする

子宮頸管が早期に開かないように、子宮頸部の周囲や子宮頸部を縫合することができます。この処置は子宮頸管縫縮術と呼ばれます。

子宮頸管縫縮術は、第2トリメスター(訳注:日本の妊娠中期にほぼ相当)の流産の既往など子宮頸管無力症のリスクが高い場合に、第1トリメスターに行われます。頸管縫縮術は、過去の妊娠で何が起こったかが不明ではあっても問題があったことが疑われ、妊婦の子宮頸部が短い場合、24週より前に行われることがあります。

子宮頸管縫縮術の前に全身麻酔もしくは区域麻酔を行います。麻酔後、通常医師は腟から器具を挿入して縫合を行います。縫合糸はたいてい分娩前に抜糸されます。縫合したままの状態で帝王切開を行うこともあります。

妊娠23週以降に切迫早産が疑われる場合は、医師はコルチコステロイドを処方し(胎児の肺の成熟を助ける)、床上安静を指示することがあります。床上安静とは、1日の大半を横になって過ごすことです。

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