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前置血管

執筆者:

Antonette T. Dulay

, MD, Main Line Health System

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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前置血管は、臍帯と胎盤をつなぐ血管が、子宮頸部の開口部(産道への入り口)またはその付近の卵膜内を走行している状態です。

約2500~5000件の分娩当たり1件に前置血管がみられます。胎盤にほかに特定の異常がある場合に、より起こりやすくなります。

正常な状態では、胎児と胎盤の間の血管は臍帯内にあります。前置血管ではこれらの血管の一部が胎児を包む卵膜内にあり、かつ胎児と子宮頸部の開口部の間の部分に位置しています。この膜が(通常は陣痛が始まる少し前に)破れると、これらの血管が破綻することがあります。その結果、胎児が大量に失血する可能性があります。出血が重度の場合には胎児が死亡する可能性があり、母体には大量失血による合併症が生じる可能性があります。

前置血管とは

前置血管とは、胎児から胎盤につながる血管が、産道への入り口(子宮頸部の開口部)またはその付近の卵膜内を走行している状態です。陣痛の開始が近づいて卵膜が破れると、これらの血管が破綻する可能性があります。

前置血管とは

典型的には、通常は陣痛開始後すぐに起こる破水時に、痛みを伴わない性器出血がみられます。胎児の心拍数がしばしば低くなります。

診断

  • 超音波検査

妊娠期間前半に決まって行われる超音波検査で胎盤に特定の異常が見つかった場合は、前置血管が疑われることがあります。通常は腟に装置を挿入して行われる超音波検査(経腟超音波検査)で、子宮頸部の開口部またはその近くを血管が走行していることが示されます。

治療

  • 胎児モニタリング

  • 帝王切開

分娩前に前置血管と診断されれば、週に2回ノンストレステストを行い、胎児の状態(well-being)を確認します( 胎児のモニタリング)。モニタリングは通常、妊娠28~30週で開始します。胎児を継続的に注意深くモニタリングできるように、医師は妊娠30~32週頃またはそれより早い時期の入院を提案することもあります。

医師は子宮頸部の長さも確認することがあります。この情報は、入院すべき時期の判断に役立ちます。子宮頸部が2.0~2.5cmより短ければ、早期前期破水のリスクが高まる可能性があります。その場合、早期の入院が考慮されます。

胎児の肺の成熟を助けるため、通常は妊婦にコルチコステロイドを投与します。

前置血管が原因の合併症が生じなければ、しばしば妊娠34~36週の間に胎児の分娩を計画します。母体または胎児が危険な状態であれば、分娩はそれより早い場合もあります。まれに、一部の医療施設では妊婦と胎児に問題がなければ37週まで分娩を遅らます。

分娩は常に帝王切開で行います。

以下の場合は通常、緊急帝王切開が必要になります。

  • 性器出血が続く場合。

  • 破水した場合。

  • 胎児または母体が危険な状態である場合。

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