Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

honeypot link

陰茎を侵す皮膚の異常

執筆者:

Patrick J. Shenot

, MD, Thomas Jefferson University Hospital

最終査読/改訂年月 2018年 11月
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
本ページのリソース

様々な異常が陰茎(ペニス)の皮膚を侵す可能性があります。なかには、他の部位の皮膚だけでなく陰茎も侵される全身性の皮膚疾患もあります。例えば、乾癬 乾癬 乾癬(かんせん)は、1つまたは複数の盛り上がった赤い斑が生じる、再発を繰り返す慢性の病気で、それらの斑は銀白色の鱗屑(うろこ状のくず)を伴い、正常な皮膚との境界ははっきりしています。 免疫系の問題が関わっている可能性があり、遺伝的に乾癬を生じやすい人もいます。 特徴的な鱗屑または赤い斑が全身のあらゆる部分に様々な大きさで生じますが、特に肘、膝、頭皮によくみられます。 この病気の治療は、皮膚に塗る薬剤(外用薬)、紫外線照射(光線療法)、内... さらに読む 乾癬 扁平苔癬 扁平苔癬 扁平苔癬(へんぺいたいせん)は、赤色または紫色の小さな隆起した発疹が現れる、かゆみを伴う再発性の病気で、最初に現れる発疹は1つずつ離れていますが、次第に複数が融合していき、ザラザラした鱗屑(うろこ状のくず)を伴う斑になります。 特定の薬剤や感染性微生物に対する反応が原因である可能性があります。 よくみられる症状として、体の様々な部分、ときには口腔内や性器に、赤や紫色の隆起からなるかゆみを伴う発疹が現れ、鱗屑(うろこ状のくず)を伴う斑にな... さらに読む 扁平苔癬 脂漏性皮膚炎 脂漏性皮膚炎 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、頭皮や顔面、髪の生え際、耳の周囲、ときにその他の部位に慢性の炎症が起き、脂ぎった黄色い鱗屑(うろこ状のくず)やフケが生じる病気です。 (皮膚炎の概要も参照のこと。) 原因は不明ですが、皮膚に常在している微生物であるマラセジア Malassezia属の真菌の数が何らかの役割を果たしています。脂漏性皮膚炎が最もよく生じるのは、乳児(通常は生後3カ月)、10代の人、30~70歳の人です。この病気は男性に多... さらに読む 脂漏性皮膚炎 などが挙げられます。陰茎のみを侵す病気や、他の部位の前に陰茎を侵す病気もあります。また、陰茎がんでも陰茎の皮膚が侵されることがあります。

陰茎の感染症

陰茎の腫瘍は、感染症(特に性感染症)が原因で発生することがあります。一例は梅毒 梅毒 梅毒は、梅毒トレポネーマ Treponema pallidumという細菌によって引き起こされる性感染症です。 梅毒の症状は、見かけ上は健康な時期をはさんで、3段階で生じます。 まず患部に痛みのない潰瘍が現れ、第2期では、発疹、発熱、疲労感、頭痛、食欲減退がみられます。 治療しないでいると、第3期には、大動脈、脳、脊髄、その他の臓器が侵されることがあります。 医師は通常、患者に梅毒があることを確認するために2種類の血液検査を行います。 さらに読む 梅毒 で、ピンク色か灰色の平らな腫瘍(扁平コンジローマ)を生じます。また、特定のウイルス感染によって、1つまたは複数、小さくて硬い盛り上がった腫瘍(性器のいぼ ヒトパピローマウイルス感染症(HPV感染症) ヒトパピローマウイルス(HPV)は、いぼの原因になります。HPVの中には皮膚にいぼを作り出すものもあれば、性器のいぼ(腟、陰茎、または直腸の内部や周囲に生じるできもので、尖圭コンジローマと呼ばれます)の原因になるものもあります。一部の種類のHPVに感染すると、がんになることもあります。HPVは性感染症です。 ヒトパピローマウイルス(HPV)の種類が違えば、引き起こされる感染症も異なります。例えば、性器にできる、目で見て確認しやすいいぼも... さらに読む ヒトパピローマウイルス感染症(HPV感染症) 、尖圭コンジローマ)や、くぼみのある小さくて硬い腫瘍(伝染性軟属腫 伝染性軟属腫 伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)は、ポックスウイルスによる伝染性の強い皮膚感染症で、ピンク色または白色で、滑らかないしろう様の表面をもち、ドーム状の形をした病変(いぼ)が形成されます。 この感染症はポックスウイルスによって引き起こされます。 いぼは体の多くの部分に出現することがありますが、かゆみや痛みを伴うことは通常ありません。... さらに読む 伝染性軟属腫 )が生じることがあります。疥癬 疥癬 疥癬(かいせん)は、小型のダニによる皮膚の感染症の一種で、非常に小さな赤い隆起が生じ、強いかゆみを伴います。 疥癬は通常、身体的な接触によって人から人に伝染します。 疥癬にかかると、一般的に寄生しているダニはわずか数匹であるにもかかわらず、強いかゆみが生じます。 疥癬の診断は、医師がかゆみのある部位を診察するほか、ときに削り取った皮膚を顕微鏡で観察することによって下されます。... さらに読む 疥癬 は小さくてかゆみのある隆起を引き起こすことがあります。

陰茎の扁平苔癬

扁平苔癬 扁平苔癬 扁平苔癬(へんぺいたいせん)は、赤色または紫色の小さな隆起した発疹が現れる、かゆみを伴う再発性の病気で、最初に現れる発疹は1つずつ離れていますが、次第に複数が融合していき、ザラザラした鱗屑(うろこ状のくず)を伴う斑になります。 特定の薬剤や感染性微生物に対する反応が原因である可能性があります。 よくみられる症状として、体の様々な部分、ときには口腔内や性器に、赤や紫色の隆起からなるかゆみを伴う発疹が現れ、鱗屑(うろこ状のくず)を伴う斑にな... さらに読む 扁平苔癬 は亀頭または陰茎体に小さな斑点を生じることがあり、斑点は平らな場合も盛り上がっている場合もあります。それらはしばしばかゆいことがあります。ときには、痛みを伴うびらんが陰茎と歯肉に生じます(陰茎歯肉症候群と呼ばれます)。扁平苔癬は通常、自然に回復します。かゆみが煩わしくないかぎり治療は必要ありません。コルチコステロイドのクリームでかゆみを和らげることができます。

真珠様陰茎小丘疹

真珠様陰茎小丘疹は、陰茎の血管から生じる異常な腫瘍です。ドーム状または髪の毛に似た小さくて通常は皮膚色の腫瘍が陰茎体上に現れます。無害で正常なよくみられる腫瘍で、男性の10%に生じます。治療は必要ありません。

閉塞性乾燥性亀頭炎

閉塞性乾燥性亀頭炎(硬化性萎縮性苔癬 硬化性苔癬 硬化性苔癬(こうかせいたいせん)は、かゆみを引き起こす傾向のある病気で、肛門や性器周辺の部分に瘢痕を生じることがあります。 原因は解明されていませんが、免疫系による自分の体の一部の組織への攻撃(自己免疫疾患と呼ばれます)が関わっていると考えられています。この病気は一般的に肛門や性器の周辺部位に生じますが、まれに体の他の部位にもみられます。 最初、肛門や性器周囲の皮膚に皮下出血が生じることが多く、水疱ができることもあります。かゆみがよくみ... さらに読む 硬化性苔癬 )は、長期間続く(慢性)炎症により、陰茎の先端付近の皮膚が硬く白くなった場合に起こります。外尿道口(陰茎先端の開口部)がこの硬く白い組織で囲まれることが多く、それによってやがて尿や精液の流れが妨げられます。炎症は抗菌薬、コルチコステロイド、または抗炎症薬のクリーム剤で緩和されることがありますが、外尿道口を再び開通させる必要がある場合は手術によって行われます。

陰茎の接触皮膚炎

接触皮膚炎 接触皮膚炎 接触皮膚炎は、特定の物質に直接触れることで皮膚に炎症が起きる病気です。発疹は非常にかゆく、特定の部位に限定され、しばしば境界がはっきりしています。 (皮膚炎の概要も参照のこと。) 物質により皮膚の炎症が引き起こされる仕組みは、以下の2つのうちいずれかです。 刺激(刺激性接触皮膚炎) アレルギー反応(アレルギー性接触皮膚炎) さらに読む 接触皮膚炎 は、多くの場合ラテックスにアレルギーのある男性がラテックス製のコンドームを使うことにより生じます。通常は赤色でかゆみを伴う斑点が現れます。ときに皮膚が破れたり斑点の周囲から体液が漏れ出たりすることがあります。患者の男性は、ラテックス製ではない合成素材のコンドームを使うべきです。天然素材のコンドームではヒト免疫不全ウイルスの感染 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症とは、ある種の白血球を次第に破壊し、後天性免疫不全症候群(エイズ)を引き起こすことのあるウイルス感染症です。 HIVは、ウイルスやウイルスに感染した細胞を含む体液(血液、精液、腟分泌液)と濃厚に接触することで感染します。 HIVはある種の白血球を破壊し、感染症やがんに対する体の防御機能を低下させます。... さらに読む ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症 を十分に防ぐことはできません。必要な場合は、1%ヒドロコルチゾンクリーム(市販薬として入手可能)などのコルチコステロイドクリームによって症状を和らげることができます。

陰茎の限局性の皮膚がん(表皮内がん)

ボーエン様丘疹症では、陰茎体により小さな隆起(丘疹)が(しばしば複数)出現します。

乳頭パジェット病(骨パジェット病と混同しないようにしてください)は、まれながんの一種ですが、陰茎を含む乳房以外の部位にも発生する可能性があります。

医師はがんの種類を判定するために、また、がんが皮膚の外に広がっていないことを確認するために、組織のサンプルを採取します(生検)。

がんを取り除く方法として、フルオロウラシルのクリーム剤、外科手術、またはレーザー療法が用いられます。再発や転移を検出するために、定期的に経過観察を行っていく必要があります。

プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
よく一緒に読まれているトピック
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS

おすすめコンテンツ

医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
TOP