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霰粒腫と麦粒腫(ものもらい)

執筆者:

James Garrity

, MD, Mayo Clinic College of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 6月
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霰粒腫(さんりゅうしゅ)は、まぶたの奥にある脂腺が腫れて(吹き出物のように)、腺の開口部がふさがるために起こります。麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は一般に、まつ毛の毛包の感染症です。

霰粒腫は、感染を伴わない炎症です。麦粒腫は、通常、ブドウ球菌の感染によって起こります。ときに、眼瞼(がんけん)炎(まぶたの縁の炎症)も併発します。一生のうちに1、2回しか麦粒腫にならない人もいれば、何度も繰り返す人もいます。まれに、麦粒腫がまぶたの比較的深部の腺にできることがあります(内麦粒腫)。

症状

霰粒腫

霰粒腫では、初期症状としてまぶたの腫れ、軽い痛み、刺激感などが現れます。しかし、これらの症状は数日で消え、まぶたに丸くて痛みのない腫れが残ります。この腫れは、最初の1週間程度で徐々に大きくなります。ときに、腫れが大きくなり続けて眼球を圧迫し、少し目がかすむこともあります。まぶたの下側に赤色または灰色の部分が現れることがあります。

麦粒腫(ものもらい)

麦粒腫は、まぶたの縁が赤くなる、押すと痛む、または特に触れなくても痛むといった症状から始まります。次に、触れると痛む小さな丸い腫れものができます。涙目、明るい光に過敏になる、異物が入ったように感じる(異物感)などの症状が出ることもあります。多くの場合、腫れるのはまぶたのごく一部ですが、まぶた全体が腫れることもあります。腫れた部分の中心にしばしば黄色っぽい小さな点ができることがあります(通常はまぶたの縁にみられます)。麦粒腫は2~4日後に破れて、少量の膿が出て終わるという傾向があります。

通常、内麦粒腫では外麦粒腫に比べて痛みやその他の症状が強く現れます。まぶたの下が痛み、赤くなり、腫れる傾向があります。ときに、炎症がひどく、発熱や悪寒を伴うことがあります。

診断

  • 医師の診察

医師は、身体診察の結果に基づいて霰粒腫や麦粒腫を診断します。

治療

  • 霰粒腫と麦粒腫に対し、温湿布

  • ときに、麦粒腫に対し手術または抗菌薬

霰粒腫

ほとんどの場合、霰粒腫は特に治療しなくても2~8週間で消失します。 1日に数回(例えば、1日に2~3回、5~10分ずつ)温湿布をあてると、早く消失することがあります。 この期間を過ぎても変化がない場合や視力に影響が出てきた場合は、内容物を排出させたり、コルチコステロイドを患部に注射したりすることあります。 霰粒腫は感染症ではないため、通常、抗菌薬は無効です。

ものもらい(麦粒腫)

最善の治療法は、温湿布をあてることです。温めることにより麦粒腫に膿がたまり、破れて自然に膿が出ます。外麦粒腫が湿布をあてても消失しない場合、医師による排膿が必要になることがあります。内麦粒腫は自然に破れることがめったにないため、外科的に膿を排出しなければならないことがあります。内麦粒腫は再発する傾向があります。

麦粒腫の治療に抗菌薬が処方されることがありますが、麦粒腫は治療をしなくてもほとんどは自然に消失する傾向があるため、多くの場合あまり役立ちません。ときに、眼の周りに感染が起こった場合や内麦粒腫の手術の後に感染が起こった場合に抗菌薬が経口で投与されることがあります。

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