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耳の腫瘍

執筆者:

Bradley W. Kesser

, MD, University of Virginia School of Medicine

レビュー/改訂 2022年 4月
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やさしくわかる病気事典

耳の腫瘍には、がんではない良性腫瘍と、がんである悪性腫瘍があります。耳の腫瘍の大半は、本人が自分で見て気づくか、聴力の低下に気づいて医師が患者の耳を見た際に見つかります。

耳の良性腫瘍

良性腫瘍が外耳道にできると、外耳道がふさがり、難聴と耳あかの蓄積が生じます。そうした腫瘍には以下のものがあります。

外骨腫は、冷たい水で泳ぐ人、例えばスキューバダイビングやサーフィンなどをする人に発生します。「サーファーズイヤー」とは、外耳道にできる骨質の腫瘍(外骨腫)の一般的な言い方です。

大半の骨腫と外骨腫は小さく、治療の必要はありません。外耳道をふさいだり、水が排出しづらくしたり、感染や難聴を引き起こしたりする大きな骨腫や外骨腫に対する最も効果的な治療は、手術による切除です。治療後は通常、聴力は正常に戻ります。

ケロイドに対しては、トリアムシノロンなどのコルチコステロイドを繰り返し注射するか、または手術で切除します。手術後に、コルチコステロイドの追加注射のほか、放射線療法が行われることさえあります。

耳の悪性腫瘍

基底細胞がん 基底細胞がん 基底細胞がんは、最も多くみられる皮膚がんで、皮膚の外層(表皮)にある特定の細胞から発生します。 通常は、皮膚に小さくつやのある隆起が現れ、徐々に大きくなっていきます。 隆起は破れてかさぶたになることがあり、ときには出血を伴ったり、平らになって瘢痕状になったりすることもあります。 このがんは外観から特定できることも多いですが、通常は生検を行います。 通常はがんを切除しますが、化学療法薬を皮膚に塗ったり、薬剤を服用したりするほか、免疫療法や... さらに読む 基底細胞がん 有棘細胞がん 有棘細胞がん 有棘細胞がんとは、皮膚の扁平上皮細胞に由来するがんのことです。 皮膚にかさつく厚い増殖性病変が出現し、それが治りません。 このがんの診断を下すには、生検を行います。 がんが広がっていなければ、手術や化学療法薬の外用、ときには放射線療法を用いた治療により、通常は根治させることが可能です。 がんが広がっている場合は、PD-1阻害薬と呼ばれる薬剤を使用することがあります。 さらに読む 有棘細胞がん はよくみられる皮膚がんで、日光を長期間にわたって繰り返し浴びている人の外耳にできることがあります。慢性中耳炎の患者では、有棘細胞がんが発生するリスクが高い可能性があります。これらのがんが初めて出現した場合は、手術で取り除くか放射線療法を行うことで効果的に治療できます。より進行したがんでは、外耳のかなりの部分を手術で切除することが必要になる場合もあります。 黒色腫 黒色腫 黒色腫(メラノーマとも呼ばれます)は、色素を作り出す皮膚細胞(メラノサイト)から発生する皮膚がんです。 黒色腫は、正常な皮膚から発生する場合もあれば、すでにあった ほくろから発生する場合があります。 皮膚に様々な色の斑点を伴う平坦または隆起した褐色の不規則な皮疹、あるいは黒または灰色の硬い隆起が現れます。 黒色腫の診断を下すには、生検を行います。 黒色腫を切除します。 さらに読む 黒色腫 (メラノーマ)は、より急速に広がるタイプの皮膚がんで、これも外耳道の皮膚にできることがあり、手術で切除する必要があります。

耳垢腺腫(耳あかをつくる細胞のがん)は、外耳道の外側3分の1に生じます。この腫瘍は他の部分に広がる(転移する)ことはありませんが、外耳道を破壊します。耳あかがたまることと耳垢腺腫は無関係です。手術でがんと周辺の組織を切除して治療します。

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