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悪性外耳道炎

(頭蓋底骨髄炎、壊死性外耳道炎)

執筆者:

Bradley W. Kesser

, MD, University of Virginia School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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悪性外耳道炎とは、外耳の感染症が外耳道、中耳、内耳を含む頭蓋骨(側頭骨)まで広がったものです。

悪性外耳道炎は主に免疫機能が低下している人や糖尿病の高齢者にみられます。通常はシュードモナス属 Pseudomonasの細菌による外耳の感染が側頭骨に広がり、生命を脅かす重度の感染症を引き起こします。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus(MRSA)も原因として特定されています。悪性外耳道炎という名前ではありますが、この感染症はがん(悪性)ではありません

症状

強い耳の痛みが生じ(夜間にひどくなることがよくあります)、耳から悪臭のある分泌物が出て、外耳道に膿や分泌物などのかすがみられ、通常は聴力が低下します。ひどい場合は、感染が頭蓋骨の底部沿いに広がって顔面や頭部の神経が麻痺することがあります。

診断

  • CT(コンピュータ断層撮影)検査

  • 分泌物の培養検査

  • 生検

診断はCT検査の結果に基づいて下されます。また、培養検査(分泌物のサンプルを検査室で増殖させて、微生物を特定する検査)も行われます。多くの場合、症状ががんによるものではないことを確認するために、外耳道から組織の小片を採取して顕微鏡で調べる(生検)必要があります。

治療

  • 抗菌薬

  • ときに高気圧酸素治療

  • 糖尿病の管理

  • 外耳道の清掃を繰り返す

一般的には、悪性外耳道炎は抗菌薬の静脈内投与を6週間続けて治療します。しかし、感染が軽度の場合は高用量の抗菌薬(シプロフロキサシンなど)を内服することで治療を行うこともあります。高圧酸素室で治療が行われることもあります(高圧酸素療法)。骨の病変が広範囲に及んでいる患者では、より長期間の抗菌薬による治療が必要になることがあります。

細心の注意を払った糖尿病の管理が欠かせません。

通常は手術は不要ですが、感染症が治まるまで、診療所で外耳道の壊死した皮膚および炎症を起こした組織を繰り返し清掃し除去すること(デブリドマン)が必要です。

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