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顎下隙の感染症

(口底蜂窩織炎)

執筆者:

Clarence T. Sasaki

, MD, Yale University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 5月
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顎下隙(がっかげき)の感染症は、口底の細菌感染症です。

感染した下の歯から、舌の下や周囲の組織へと細菌が広がることがあります。歯の衛生状態が悪い人や、歯を抜かれた人、あごを骨折した人ではリスクが高まります。この感染症は腫れを引き起こし、それによって気道がふさがることがあり、その結果呼吸困難を起こしてときに死亡することもあります。

症状

顎下隙の感染症では、舌の下やあごの下に痛みと圧痛があり、口を開けたりものを飲み込んだりすると痛みが悪化します。

発熱と悪寒がよくみられます。

後に腫れが悪化し、それによってよだれ(流涎)や大きな呼吸音が生じることがあります。腫れが起こると、数時間以内に気道が閉塞し死亡することがあります。

診断

  • 医師による評価

  • ときにCT検査

医師は通常、口を診察することで顎下隙の感染症を診断できます。

診察で明確にならない場合は、CT検査を行います。しかし、気道の閉塞が起こりそうだと思われる場合やすぐに起こる可能性がある場合は、CT検査を後回しにしてすぐに治療を開始します。

治療

  • 呼吸用のチューブ、続いて手術による排膿

  • 抗菌薬

気道の閉塞を防ぐため、顎下隙の感染症の治療はすぐに行う必要があります。

医師は患者を手術室に移動させ、ファイバースコープで位置を確認しながら、合成樹脂製の呼吸用のチューブを鼻から気管に通し、気道を開いた状態に保ちます。その後感染している領域を手術で開き、感染部位から排膿します。

クリンダマイシンなどの抗菌薬を静脈から投与します。

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