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声帯ポリープ、声帯結節、喉頭肉芽腫

執筆者:

Clarence T. Sasaki

, MD, Yale University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 5月
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声帯結節、声帯ポリープ、喉頭肉芽腫は、がんではない(良性の)増殖性病変で、声がれと息が漏れるようなかすれ声を引き起こします。

口とのどの病気に関する序も参照のこと。)

声帯ポリープは、急性の損傷(アメリカンフットボールの試合で叫ぶことなどで起こる)によって生じることが多く、一般的には片側の声帯にのみ生じます。ほかにもいくつかの原因があり、具体的には胃食道逆流症や慢性的な刺激物の吸入(例えば工場からの煙霧やタバコの煙)などがあります。ポリープは結節よりも大きくなり突出する傾向があります。ポリープは成人でよくみられます。

声帯結節は両側の声帯に生じ、主に慢性的な声の使いすぎ(よく叫ぶ、歌唱、大声を出す、不自然に低い声を使うなど)が原因で起こります。結節は小児にも起こります。

喉頭肉芽腫は多くの場合、コントロールできない胃食道逆流症(GERD)または気管挿管(合成樹脂製の呼吸用のチューブを口から気管に挿入すること)の際の損傷によって、声帯が傷つく結果生じます。肉芽腫は成人でよくみられます。

声帯の異常

リラックスした状態では、正常な声帯はV字型に開いていて、空気が気管へと自由に通ることができます。声帯は空気が肺に吸い込まれる(吸気)ときに開き、ものを飲み込んだり、話したりしているときに閉じます。

専門的な訓練を受けた医師はたいてい、患者の口の奥に鏡を入れ、声帯を見ることで問題(接触性潰瘍、肉芽腫、ポリープ、結節、麻痺、がんなど)がないか調べることができます。これらの問題はすべて声に影響を与えます。麻痺は片側に生じる場合と両側(図には示されていません)に生じる場合があります。

声帯の異常

症状

声帯結節、声帯ポリープ、喉頭肉芽腫の症状としては、慢性的な声がれや息が漏れるようなかすれ声などがあり、これらは数日から数週間かけて現れる傾向があります。

診断

  • 鏡または内視鏡による直接視診

  • ときに生検

医師は声帯を鏡または内視鏡(観察用の柔軟な細い管状の機器)で診察すること(喉頭鏡検査)で声帯結節、声帯ポリープ、喉頭肉芽腫の診断を下します。

ときには病変ががん(悪性)ではないことを確かめるため、小さな組織片を採取して顕微鏡で調べることもあります(生検)。

治療

  • 声を休める

  • ときに音声治療

  • ときに手術

声帯結節、声帯ポリープ、喉頭肉芽腫の治療は、喉頭を刺激するものをすべて避け、声を休めることです。声の使いすぎが原因の場合には、言語療法士による音声治療を受け、声帯にあまり負担をかけずに話したり歌ったりする方法を学ばなければならないことがあります(訳注:日本では言語聴覚士が言語と聴覚の専門資格に相当します)。

大半の結節と肉芽腫は、治療を行わなくても自然に治ります。自然に治らない肉芽腫は手術で切除できますが、再発する傾向があります。

ほとんどのポリープは、本来の声を取り戻すために手術で切除する必要があります。

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