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聴神経腫瘍

(聴神経鞘腫、前庭神経鞘腫、第8脳神経腫瘍)

執筆者:

Lawrence R. Lustig

, MD, Columbia University Medical Center and New York Presbyterian Hospital

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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聴神経腫瘍(より正確には前庭神経鞘腫)は、前庭神経を包んでいる細胞(シュワン細胞)から発生する、がんではない(良性の)腫瘍です。

この腫瘍は内耳神経(第8脳神経)の分枝の1つである前庭(平衡感覚)神経から発生します。もう1つの分枝の内耳神経(聴神経)は、音の信号を脳に送ります。初期症状としては、徐々に進行する片耳の難聴があります(そのため従来から聴神経腫瘍と呼ばれています)。

内耳の概要も参照のこと。)

症状

聴神経腫瘍の初期症状には、以下のものがあります。

  • 徐々に進行する片耳の難聴

  • 耳の雑音または耳鳴り(耳鳴

  • 頭痛

  • 耳が圧迫されるまたは詰まった感じ

  • 耳の痛み

  • 急に向きを変えた際にバランスを失うまたは安定しない

腫瘍が大きくなって顔面神経(第7脳神経)や三叉神経(さんさしんけい)(第5脳神経)といった脳の他の部分を圧迫すると、顔面の筋力低下(顔面の垂れ下がり)や痛み、しびれが生じる場合があります。

耳の病気が顔面神経に影響を及ぼす仕組み

顔面神経(第7脳神経)は耳の中を曲がりくねって通っているため、中耳や内耳の病気によって影響を受けることがあります。例えば耳の帯状疱疹は、聴神経(第8脳神経)だけでなく顔面神経にも影響を及ぼします。そうすると顔面神経が腫れ、顔面神経が通っている頭蓋骨の孔に押しつけられて圧迫を受けます。この神経が圧迫されることで、影響を受けている側に一時的または永続的な顔面神経麻痺(筋肉を動かせない状態)が起こり、目を完全に閉じることができなくなり、顔面が垂れ下がることがあります。治療は、異常を引き起こしている病気に応じて行います。

耳の病気が顔面神経に影響を及ぼす仕組み

診断

  • 聴覚検査

  • MRI(磁気共鳴画像)検査

聴神経腫瘍の早期診断は、MRI検査聴覚検査の結果に基づいて下されます。最初に聴力検査(聴覚検査)が行われます。片耳だけに難聴がある患者は、次にMRI検査などの画像検査を受けます。

聴覚の検査で他に行われる可能性があるものとしては、ティンパノメトリー検査(音が鼓膜と中耳をどれだけよく通るかを検査します)と聴性脳幹反応検査(耳からの音の信号によって発生する脳幹の神経インパルスを測定します)があります。

治療

  • ときに手術または放射線療法

小さくて、増殖せず症状も起こさない腫瘍には、治療は必要ありません。増殖し始めた腫瘍や症状を引き起こす腫瘍は、手術によって取り除くか、放射線療法によって制御します。手術は、顔面神経を傷つけないように、顕微鏡を用いて行われることがあり(マイクロサージャリー)、聴覚はときに保たれます。放射線療法は、腫瘍だけに放射線が当たるように、非常に精密な技術(定位放射線治療)を用いて行われることがあります。手術と定位放射線治療のどちらが行われるかは、患者の年齢、健康状態、難聴の程度、腫瘍の大きさなど、いくつかの要因によって決定されます。

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