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化膿性内耳炎

執筆者:

Lawrence R. Lustig

, MD, Columbia University Medical Center and New York Presbyterian Hospital

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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化膿性内耳炎とは、内耳の細菌感染症で、しばしば難聴と平衡感覚の喪失を引き起こします。

内耳は骨迷路という空洞に収まっています。内耳には聴覚器官(蝸牛)と平衡器官が存在します(内耳の概要を参照)。化膿性内耳炎は通常、重度の中耳の感染症(急性中耳炎)やある種の髄膜炎の経過中に細菌が内耳に入った場合に起こるか、または頭蓋骨の側頭骨が骨折した際の合併症として発生します。また、鼓膜に長期間穴があいている(中耳炎が繰り返し起こっている人などでみられる)場合の合併症としても発生することがあり、特に真珠腫(穴のあいた鼓膜で増殖する皮膚のような物質)がある場合によくみられます。

症状

化膿性内耳炎の症状としては以下のようなものがあります。

  • 激しい回転性めまい(動いたり回転したりしているような感覚)および眼振(眼球が一方向にすばやく動いてから、それより遅い動きで元の位置に戻ることを繰り返す現象)

  • 吐き気と嘔吐

  • 耳鳴り(耳の雑音やキーンという音)

  • 様々な程度の難聴

また、痛みと発熱もよくみられます。

診断

  • CT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像)検査

  • ときに腰椎穿刺

急性中耳炎の際に、回転性めまい、眼振、難聴、またはそれらの組合せがみられる場合、化膿性内耳炎が疑われます。医師は頭蓋骨のCT検査を行って、内耳と中耳を含む骨(側頭骨)、内耳の骨、耳の後ろの骨に異常がないか調べます。また、感染が脳にまで及んでいないか確認するために、MRI検査を行うこともあります。

錯乱、項部硬直、高熱といった髄膜炎の症状がみられる場合、医師は腰椎穿刺を行い、髄液のサンプルを検査室に送って培養します。

治療

  • 抗菌薬の静脈内投与

  • 中耳からの液体の排出

化膿性内耳炎の治療は、静脈から投与される(静脈内投与)抗菌薬で行われます。また、医師は鼓膜切開術という処置により、鼓膜に穴をあけて中耳から液体を排出します( 鼓膜切開術:繰り返し起こる耳の感染症の治療)。一部の患者では、耳の後ろの骨をすべて摘出する、より広範囲の手術(乳様突起削開術)が必要になることがあります。

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