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塹壕口内炎

(急性壊死性潰瘍性歯肉炎、ワンサン感染症、ワンサンアンギーナ)

執筆者:

James T. Ubertalli

, DMD, Hingham, MA

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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本ページのリソース

塹壕口内炎は、痛みを伴う歯ぐきの感染症で、痛み、発熱、ときに口臭や体の不調を引き起こします。

歯周病に関する序も参照のこと。)

  • 口内の常在細菌が過剰に増殖すると、歯ぐきがこれに感染することがあります。

  • 歯ぐきが痛み、ときに極度の口臭がみられます。

  • 専門的な口腔清掃と、ときにその後、過酸化水素の洗口液、抗菌薬、加えて口内の衛生状態を良好に保つことが効果的です。

第1次世界大戦中に、塹壕内にいた兵士の多くがこの感染症を発症したことから、塹壕口内炎という病名がつけられました。医学用語では、急性壊死性潰瘍性歯肉炎といいます。現在ではまれな病気ですが、数本の歯だけに起こっている軽微な歯ぐきの感染症はおそらく比較的多く発生していると考えられます。通常は、免疫系に障害のある人だけが重症化します(例えば、HIV/エイズや免疫抑制薬によるもの)。塹壕口内炎は感染することはありません。

この感染症は、口の中に住む正常時には無害な細菌の異常増殖が原因で発生します。口内の衛生状態が悪いと発症の一因となり、身体的ストレス、精神的ストレス、偏った食生活、睡眠不足も同様です。特に歯肉炎があり大きなストレスのかかる出来事(例えば、期末試験や軍の基礎訓練)を経験をした人に、多く発生しています。塹壕口内炎は非喫煙者よりも喫煙者にはるかに多く発生します。

症状

塹壕口内炎は通常、歯ぐきの痛みと出血、過剰な唾液分泌、ときに極度の口臭を伴って突然始まります。さらに、発熱があったり、体の不調を感じたりすることもあります。歯と歯の間の歯ぐきの先端がえぐれたような状態になり、ただれて(潰瘍)、壊死した組織の灰色の層で覆われます。歯ぐきから容易に出血し、話したり、ものを食べたり飲み込んだりすると痛みが生じます。しばしば、あごの下のリンパ節が腫れて、軽度の発熱が生じます。

診断

  • 医師による評価

口臭があまりにも強い場合、医師が患者と対面してすぐに塹壕口内炎が疑われることがあります。口と歯ぐきの外観から塹壕口内炎と明らかに診断される場合もあります。

治療ですぐに効果がみられない場合、他の原因を否定するため、その他の検査を行うことがあります。

治療

  • 専門的な口腔清掃

  • 洗口液

  • ときに抗菌薬

  • 良好な口の衛生状態を保つ

塹壕口内炎の治療としては、まず専門家によるやさしく徹底的な口腔清掃が数日間かけて行われます。

自宅では、塩水、過酸化水素水溶液(普通は市販の過酸化水素と水を半々で混合したもの)またはクロルヘキシジンで口をすすぐように指示されます。最初の数日間は歯ぐきが敏感になっているため、歯磨きの代わりに口をすすぐことが勧められます。柔らかい歯ブラシを使用したり、手ぬぐいで歯をぬぐったりすることもできます。

清掃を遅らせる必要がある場合(例えば歯科医師や適切な道具が利用できない場合)、医師は抗菌薬(アモキシシリン、エリスロマイシン、テトラサイクリンなど)を経口で投与します。

毎日の歯ブラシとデンタルフロスによるていねいな歯磨きは、感染を抑えるのに非常に効果があります。医師はさらに、安静にして、水分を十分摂取し、栄養価の高い食べものを食べ、痛みに対して薬を服用するようにも勧めます。また、喫煙や香辛料の効いた辛い食べものを避けるように勧めます。

さらなる情報

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