舌の不快感には、痛みや灼熱感などがあり、しばしば以下のものが原因で生じます。
特定の食べもの、特に酸性のもの(例えばパイナップル)による刺激
歯磨き剤、洗口液、キャンディー、またはガムに含まれる、特定の成分による刺激
特定の薬
舌の損傷 舌の損傷 舌に不快感を起こす原因としてもっともよくみられるものは、舌の損傷です。舌には痛覚と触覚の神経の終末が数多く集まっていて、体の他の部分よりも敏感です。うっかり舌を噛むことがよくありますが、すぐに治ります。壊れた歯の詰めもののとがった破片や、折れた歯のとがった先端が、傷つきやすい舌の組織をひどく傷つけることがあります。穿通性の損傷(銃創や刺創など)や鈍的な力による損傷によって、顔面のほか、舌にも損傷が生じます(... さらに読む または 舌のびらん 舌のびらんと隆起 舌のびらん(水疱や潰瘍)は、以下のものによって起こることがあります。 特定の食べものや化学物質による刺激 口腔の単純ヘルペスウイルス感染症 アフタ性口内炎( 再発性アフタ性口内炎) 結核 さらに読む
舌や口全体の激痛は、 口腔灼熱症候群 口腔灼熱症候群 口腔灼熱症候群は、しばしば舌に生じる口の痛みで、口の中に目に見える口内炎や異常がない人にみられるものです。 口腔灼熱症候群には、原因は異なるけれども症状が共通しているいくつかの病態が含まれています。 灼熱感やチクチク感、麻痺したような感覚が口全体または舌だけに起こり、持続的な場合もあれば間欠的な場合もあります。... さらに読む が原因で起こることがあります。
多くの場合、不快感を引き起こしている正確な原因を見つけるために、原因となりうる物質を除去していきます。感染症以外が原因の不快感は、通常は原因を取り除くことで治療します。例えば、試しに使用している歯磨き剤の銘柄を変えたり(特にラウリル硫酸ナトリウムを含まないものへの変更)、刺激性の食べものや酸性の食べもの、香辛料の効いた食べものを食べないようにしたり、とがった歯や折れた歯を歯科医師に修復してもらったりすることができます。温かい塩水で口をゆすぐと役に立つことがあります。鵞口瘡は、ナイスタチンやフルコナゾールなどの抗真菌薬で治療できます。