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唇にみられるびらん、炎症、およびその他変化

(口唇ヘルペス;熱性疱疹)

執筆者:

Bernard J. Hennessy

, DDS, Texas A&M University, College of Dentistry

最終査読/改訂年月 2018年 9月
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唇には、大きさ、色、表面の変化が生じることがあります。これらの変化の一部は、医学的な問題を意味していることがあります。無害なものもあります。加齢に伴って、唇が薄くなることがあります。

唇のびらん(潰瘍)には様々な原因があります。周囲が硬いびらんは皮膚がんの一種である可能性があります( 口とのどのがん 口とのどのがん 口とのどのがんは、唇、口蓋、口の側面や底部、舌、扁桃、のどの奥で発生するがんです。 (口、鼻、のどのがんの概要も参照のこと。) 口とのどのがんは、口の中にできた潰瘍やびらん、増殖性の病変、または変色した領域のように見えます。 口腔がんの診断は、生検やX線検査によって行います。 がんの大きさを測定したり、広がりを確認したりするために、CT検査、MRI検査、PET検査などの画像検査が行われます。 さらに読む 口とのどのがん 唇と日光による損傷 唇と日光による損傷 日光にあたって唇が損傷(日光と皮膚障害の概要も参照)を受けると、唇(特に下唇)が乾燥し硬くなることがあります。最も発症しやすいのは、45歳以上の人と皮膚の色が明るい人で、長期間日光を浴びている場合です。 長期にわたって日光を浴びると、日光角化症という前がん性の増殖性病変が生じることがあります。 唇に日光による損傷が生じると、唇が乾燥してうろこ状になり、紙やすりのような質感になります。このような変化は、前がん状態と考えられており、特に唇の... さらに読む も参照のこと)。びらんは、別の疾患の症状(多形紅斑 多形紅斑 多形紅斑は、赤く盛り上がった斑状の病変を特徴とする炎症性皮膚疾患で、それらの病変はしばしば標的のような形をしていて、通常は全身に対称的に分布します。 (過敏症と炎症性皮膚疾患に関する序も参照のこと。) 多形紅斑は通常は感染症(一般的には単純ヘルペスウイルス)に対する反応によって引き起こされます。 典型的な症状としては、中心部が紫色から灰色で全体としては赤色の斑(標的状病変)が、手のひら、足の裏、腕、脚、および顔面の皮膚に突然現れた後、全... さらに読む 多形紅斑 口腔への単純ヘルペスウイルス感染症 口の中の感染症 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症では、皮膚、口、唇(口唇ヘルペス)、眼、性器に、液体で満たされた、痛みのある小さな水疱が繰り返し発生します。 非常に感染力の強いウイルス感染症であり、潰瘍に直接触れたり、ときには潰瘍がない場合でも患部に触れることで感染します。 ヘルペスウイルスは口の中や性器に水疱や潰瘍を引き起こし、最初の感染時には、発熱と全身のだるさが生じることがよくあります。... さらに読む 口の中の感染症 [口唇ヘルペス]、梅毒 梅毒 梅毒は、梅毒トレポネーマ Treponema pallidumという細菌によって引き起こされる性感染症です。 梅毒の症状は、見かけ上は健康な時期をはさんで、3段階で生じます。 まず患部に痛みのない潰瘍が現れ、第2期では、発疹、発熱、疲労感、頭痛、食欲減退がみられます。 治療しないでいると、第3期には、大動脈、脳、脊髄、その他の臓器が侵されることがあります。 医師は通常、患者に梅毒があることを確認するために2種類の血液検査を行います。 さらに読む 梅毒 など)としても発生することがあります。

唇に斑点が生じることがあります。散らばって多数現れる小さな黒褐色の斑点は、ポイツ-イェガース症候群 ポリープは、腸のような中空の臓器の壁から増殖した組織が突出したものです。 ポリープの中には遺伝性疾患により生じるものがあります。 下血が最もよくみられる症状です。 一部のポリープはがん化します。(大腸がんを参照) 診断を下すために大腸内視鏡検査が行われます。 さらに読む と呼ばれる遺伝性疾患の徴候の場合があり、この病気では胃や腸にポリープができます。まれに、喫煙者の唇のタバコをくわえる場所付近に、良性の褐色の斑点ができます。唇の周囲の皮膚に、そばかすや不規則な形をした褐色のしみ(メラニン色素斑)が現れることがよくあり、何年間も消えないことがあります。これらの変色には注意する必要はありません。

その他のよくみられる唇の変化としては以下のものがあります。

口唇炎

唇に炎症(口唇炎と呼ばれます)が起こると、唇に痛みや刺激感、発赤、ひび割れが生じたり、唇がうろこ状になったりすることがあります。

最も一般的なものは、唇および口角に生じる刺激感や炎症であり(口角口唇炎と呼ばれます)、通常は以下のような場合によくみられます。

  • あごの間の距離が不十分な入れ歯を使用している

  • 歯が過剰にすり減っていて、上あごの歯と下あごの歯の間が狭くなっている

  • カンジダ菌 Candidaまたは黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureusに感染している

  • 食事中のビタミンB2や鉄が不足している

治療は、入れ歯を作り直す(口角のしわの軽減を助ける)か、部分入れ歯、クラウン、またはインプラントで適切な歯の大きさを復元することで行います。口角に薬を塗布して感染を治療します。ビタミンB2欠乏症 リボフラビン ビタミンの一種であるリボフラビン(ビタミンB2)は、エネルギーを産生するための炭水化物の処理(代謝)とアミノ酸(タンパク質の構成成分)の代謝に必要不可欠です。また、口の内側などの粘膜を健康に保つ上でも役立ちます。 リボフラビンに毒性はありません。 牛乳、チーズ、レバー、肉、魚、卵、栄養強化シリアルなどには、リボフラビンが豊富に含まれています。 口の端や唇がひび割れて痛み、頭部の皮膚にうろこ状の剥がれやすい斑点ができ、口と舌が紫紅色になり... さらに読む 鉄欠乏症 鉄欠乏症 体内の鉄の多くはヘモグロビンに含まれています。ヘモグロビンは赤血球の成分で、赤血球が酸素を体の各組織へ運搬できるようにします。鉄はまた、筋肉細胞の重要な構成要素でもあり、体内の様々な酵素の形成に必要です。 鉄は体内で再利用されていて、赤血球が壊れると、その中の鉄は骨髄へ戻り、新しい赤血球の中で再び使われます。鉄は主に腸の粘膜から剥がれ落ちる細胞と一緒に、毎日少しずつ失われます。この量は通常、食物から吸収される1日当たり1~2ミリグラムの... さらに読む は、栄養補助食品の摂取により治療できます。

唇に生じる斑点や炎症
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