(皮膚の良性腫瘍の概要 皮膚の良性腫瘍の概要 皮膚やその下の組織(皮下組織)の細胞が増殖して、腫瘍ができることがあります。腫瘍は隆起したものもあれば、平らなものもあり、暗褐色、黒色、肌色、赤色など、色は様々 です。生まれつきみられる場合もあれば、生まれた後に発生する場合もあります。 腫瘍の成長が抑えられていて、腫瘍細胞が体の他の部分に広がっていかない場合は、その皮膚の増殖物(腫瘍)は... さらに読む と 脈管の増殖と奇形の概要 脈管の増殖と奇形の概要 脈管の増殖や奇形とは、血管やリンパ管(脈管)が皮膚の内部や皮膚の下で異常に密集した状態で、そのために皮膚が赤色や紫色に変色します。 脈管の増殖や奇形の多くは、出生時または出生後すぐに生じます。 通常、このような増殖や奇形の診断は、その典型的な外観から下されます。 治療法は増殖や奇形の種類によって異なります。 ( 皮膚の良性腫瘍の概要も参照のこと。) さらに読む も参照のこと。)
顔面のくも状血管腫は皮膚の色の薄い人でよくみられ、小児に発生することもあります。この血管腫ができる原因はほとんどの人で不明ですが、 肝硬変 肝硬変 肝硬変は、機能を果たさない瘢痕組織が大量の正常な肝組織と永久に置き換わり、肝臓の内部構造に広範な歪みが生じることです。肝臓が繰り返しまたは継続的に損傷を受けると、瘢痕組織が生じます。 肝硬変の最も一般的な原因は、慢性的な アルコール乱用、 慢性ウイルス性肝炎、 飲酒によらない脂肪肝です。 食欲不振、体重減少、疲労、全身のけん怠感などの症状が現れます。 腹部への体液の貯留( 腹水)、... さらに読む 患者や妊婦、経口避妊薬を使用している女性には、しばしば多くのくも状血管腫がみられます。くも状血管腫は出生時にはみられません。
くも状血管腫の直径は通常、約0.5センチメートル未満です。この血管腫は無害で何の症状も引き起こしませんが、見た目が気になることがあります。妊娠中、または経口避妊薬の使用中にできたくも状血管腫は、通常は出産後または経口避妊薬の使用中止後6~9カ月で自然に消失します。
通常、くも状血管腫の治療は不要ですが、美容上の理由で治療が望ましい場合は、 レーザー療法 皮膚の異常に対するレーザー治療 か電気針(電気乾固)で中心の血管を破壊します。