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皮膚の病気の診断

執筆者:

Elizabeth H. Page

, MD, Harvard Medical School

最終査読/改訂年月 2017年 2月
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皮膚の病気には、医師が皮膚を観察しただけで特定できるものが数多くあります。全身の皮膚の診察には、頭皮、爪、粘膜の診察も含まれます。ときに、皮膚の一部を詳細に観察するために、手持ち式の拡大鏡やダーモスコープ(拡大レンズと内蔵式のライトを備えた器具)を使用することもあります。

診断につながる特徴としては、皮膚に現れている異常部分の大きさ、形、色、部位に加え、その他の症状や徴候の有無があります。皮膚の異常の広がりを調べるため、しばしば衣服をすべて脱いでもらって診察することもあり、たとえ患者本人は皮膚のごく一部にしか異常がないと思っている場合でも、このような診察を行うことがあります。

皮膚を観察しただけでは診断を下せない場合は、皮膚疾患を特定するための多くの検査が利用できます。

生検

場合によっては皮膚から少量の組織を採取し、顕微鏡で調べる検査(生検)を行います。これは簡単な処置で、通常は皮膚の小さな範囲に局所麻酔をかけ、メスやハサミ、カミソリ(薄片生検の場合)、円形のカッター(パンチ生検の場合)を用いて、病変の種類、部位、検査の種類に応じた大きさで皮膚を切り取ります。小さな腫瘍であれば、周囲の正常な皮膚と一緒に腫瘍全体を切り取ることで、診断と治療の両方を行える場合もあります。切除された腫瘍は検査室に送られ、そこで顕微鏡での検査が行われます。

擦過物

培養

感染症が疑われる場合は、採取した組織サンプル(削り取った皮膚など)を検査室に送り、培地(微生物の増殖を可能にする物質)の中に入れて培養することもあります。サンプルの中に細菌、真菌、ウイルスがいれば、たいていの場合、培養により増殖し、特定することができます。

ウッド灯

特定の皮膚感染症が疑われる場合は、ウッド灯検査も行われます。この検査は、暗い室内で皮膚に紫外線の照明(ブラックライトとも呼ばれます)をあてて行います。紫外線をあてると、一部の真菌や細菌は皮膚の上で明るく光って見えます。また皮膚の色素(メラニン)も強調され、白斑 白斑 白斑は、メラノサイトが喪失することで皮膚に白い斑状の領域が現れる病気です。 皮膚の白い斑は体の様々な部分に生じます。 診断は通常、皮膚の外観に基づいて下されます。 コルチコステロイドクリームなどの薬剤の外用や、皮膚の光に対する感受性を高める薬剤を併用した光線療法が皮膚の色素の再生に役立つことがありますが、必要であれば皮膚移植も行われます。 (皮膚の色素の概要も参照のこと。) さらに読む 白斑 のような皮膚の色素異常もはっきり見ることができます。

ツァンク試験

ツァンク試験は、単純ヘルペス 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症では、皮膚、口、唇(口唇ヘルペス)、眼、性器に、液体で満たされた、痛みのある小さな水疱が繰り返し発生します。 非常に感染力の強いウイルス感染症であり、潰瘍に直接触れたり、ときには潰瘍がない場合でも患部に触れることで感染します。 ヘルペスウイルスは口の中や性器に水疱や潰瘍を引き起こし、最初の感染時には、発熱と全身のだるさが生じることがよくあります。... さらに読む 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 帯状疱疹 帯状疱疹 帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、水痘を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することで生じるウイルス感染症です。 ウイルスが再活性化する原因は分からないことが多いのですが、病気や薬によって免疫機能が低下したときに起こる場合があります。 帯状疱疹では痛みを伴う水疱の発疹が現れ、患部に慢性痛が生じることもあります。 典型的な水疱が皮膚に帯状に現れると、帯状疱疹の診断が下されます。... さらに読む 帯状疱疹 などウイルスによって引き起こされる特定の病気の診断に役立ちます。それらの病気が活発な状態になると、小さな水疱が現れます。ツァンク試験では、鋭利な刃で水疱の上部を切除した後、メスで水疱を削り取って中の液体を採取します。そのサンプルを特殊な染料で処理してから顕微鏡で調べます。

硝子圧法

硝子圧法による検査を行えば、皮膚に圧力を加えて生じる色の変化を観察することができます。この検査では、病変に顕微鏡のスライドガラスを押しあて、退色(白くなる)したり、ほかの色に変わったりすることがないかを確認します。特定の種類の病変は白くなりますが、そうならない病変もあります。一部の皮膚病変(サルコイドーシス サルコイドーシス サルコイドーシスとは、体の多くの器官に炎症細胞の異常な集積(肉芽腫[にくげしゅ])がみられる病気です。 サルコイドーシスは、一般に20~40歳で発生し、スカンジナビア系の人やアフリカ系アメリカ人に最も多くみられます。 多くの器官が侵される可能性がありますが、肺に最もよくみられます。... さらに読む サルコイドーシス により生じたものなど)は、この検査を行うと黄褐色に変化します。

皮膚テスト

発疹の原因としてアレルギー反応が疑われる場合には、「使用」テスト、パッチテスト、プリックテスト、皮内テストといった皮膚のアレルギー検査(皮膚テスト)を行います。

使用テストとは、発疹が生じた元の部位から遠く離れた部位(通常は前腕)に、原因として疑われる物質を塗るもので、香水やシャンプーなど、家庭内でよく使われる物質が原因の場合に有効です。

パッチテストでは、反応を引き起こす原因としてよく知られている多数の物質(アレルゲン)のサンプルを少量ずつ皮膚(通常は上背部)に塗り、その上に粘着テープを貼って放置します。48時間後にパッチを剥がしてからパッチの下の皮膚を評価し、さらに96時間後に再度評価します。皮膚に目に見える反応が生じるまでにはしばしば数日かかります。赤く通常はかゆみのある特徴的な発疹が認められれば、その人はその物質に対しておそらくアレルギーがあると判断できます。ときには、塗った物質によって、本当のアレルギー反応ではない炎症が起きる場合もあります。

プリックテストでは、原因が疑われる物質の抽出液を一滴だけ皮膚にたらします。続いて、液体をたらした部分を針で軽く刺し、ごく少量の物質が皮膚の中に入るようにします。その後、皮膚に赤み、じんま疹、あるいはその両方が生じないかを観察しますが、通常は30分以内に出現します。

皮内テストでは、少量の物質を皮膚の下に注射(皮下注射)します。注射した部分を観察し、そこが赤くなったり腫れたりしていれば、その物質に対するアレルギー反応が起きたと判断します。

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