(爪の病気の概要 爪の病気の概要 変形と異栄養症、感染症、 陥入爪など、爪に生じる病気はたくさんあります。感染症は爪のあらゆる部分に生じ、爪の外観を変えることもあれば、変えないこともあります。爪の感染症は、ほとんどが真菌感染症( 爪真菌症)ですが、細菌やウイルスによる感染症もあります。 爪は、爪甲(ケラチンというタンパク質でできた硬い部分)と周囲の構造から構成されています... さらに読む も参照のこと。)
変形した足の指の爪が皮膚に食い込んだり、爪の周囲の皮膚が異常に速く成長して爪の一部を巻きこんだりすると、陥入爪になります。足に合わない窮屈な靴を履くことや、爪を水平に切らずに角を丸くカーブして切ることで、陥入爪が発症したり、悪化したりします。足の爪はまっすぐに切ります。隅の方を短くしてカーブさせるように切ってはいけません。
陥入爪は最初は無症状ですが、次第に痛むようになり、特に陥入した部分が圧迫されると痛みは激しくなります。通常、患部は赤くなり、熱を帯びることもあります。治療しないでいると、患部に感染が起きやすくなります。感染が起きると、患部の痛み、赤み、腫れがひどくなります。爪の横の皮膚の下に膿がたまり(爪囲炎 急性爪囲炎 急性爪囲炎は、爪上皮の細菌感染症です。 急性爪囲炎では、細菌(通常は黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureusまたはレンサ球菌)が、さかむけ、爪郭(爪と皮膚が隣り合う爪甲の両脇にある堅い皮膚のひだ)の外傷、爪上皮(爪の付け根の皮膚)の消失、または慢性的な刺激(水や洗浄剤によるものなど)により生じた皮膚の裂け目から侵入します。手指の急性爪囲炎は、指をかんだり、しゃぶったりする人によくみられます。足の指では、... さらに読む と呼ばれる爪上皮の感染症)、流れ出てくることもあります。
足の指の陥入爪が軽症であれば、周囲の皮膚の下から爪の端をそっと持ち上げ、腫れが引くまで爪の下に滅菌した綿を詰めます。爪と爪郭(爪と皮膚が隣り合う爪甲の両脇にある堅い皮膚のひだ)の間に、綿の代わりに柔軟なチューブを挿入することもあります。
さらなる治療が必要な場合は、通常は局所麻酔薬(リドカインなど)で患部の感覚をなくしてから、陥入した部分の爪を切って取り除きます。これで炎症は治まり、通常は再発しません。