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急性爪囲炎

執筆者:

Chris G. Adigun

, MD, Dermatology & Laser Center of Chapel Hill

最終査読/改訂年月 2017年 8月
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急性爪囲炎は、爪上皮の細菌感染症です。

急性爪囲炎では、細菌(通常は黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus またはレンサ球菌)が、さかむけ、爪郭(爪と皮膚が隣り合う爪甲の両脇にある堅い皮膚のひだ)の外傷、爪上皮(爪の付け根の皮膚)の消失、または慢性的な刺激(水や洗浄剤によるものなど)により生じた皮膚の裂け目から侵入します。手指の急性爪囲炎は、指をかんだり、しゃぶったりする人によくみられます。足の指では、陥入爪 陥入爪 陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪の縁が周囲の皮膚に食い込んだ状態をいいます。 (爪の病気の概要も参照のこと。) 変形した足の指の爪が皮膚に食い込んだり、爪の周囲の皮膚が異常に速く成長して爪の一部を巻きこんだりすると、陥入爪になります。足に合わない窮屈な靴を履くことや、爪を水平に切らずに角を丸くカーブして切ることで、陥入爪が発症したり、悪化したりします。 陥入爪は最初は無症状ですが、次第に痛むようになり、特に陥入した部分が圧迫されると痛み... さらに読む 陥入爪 から感染が始まることがよくあります。一部のがんの治療や免疫系の抑制(臓器移植の後など)に用いられる一部の新しい薬剤も、ときに急性爪囲炎を引き起こすようです。このような薬剤には、ゲフィチニブ、エルロチニブ、シロリムス、エベロリムス、ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、および関連薬があります。

急性爪囲炎は爪の縁(爪郭の両脇と付け根)に沿って生じます。数時間から数日で痛みが生じて熱をもち、赤く腫れてきます。多くの場合、爪の縁に沿った皮膚の下、ときには爪の下に膿がたまります。まれに、手足の指の深くにまで感染が広がり、その指を失ってしまうことがあり、極端なケースでは腕や脚を失ってしまう場合もあります。このような深い部位の感染症は、主に糖尿病などの血液循環を悪化させる病気の患者に生じます。

診断は医師が手または足の指を診察することによって下されます。ごく早期であれば、ジクロキサシリン、セファレキシン、クリンダマイシンなどの抗菌薬を内服し、患部を頻繁に温水に浸して血行をよくすることで治療が可能です。膿がたまった場合は、膿を排出させる処置(排膿)が必要になります。局所麻酔薬(リドカインなど)で指の感覚をなくしてから、器具で爪郭を持ち上げます。皮膚の切開は通常は必要ありません。排膿できるよう、薄いガーゼ片を24~48時間挿入することもあります。

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