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ひげの内方発育

(須毛部仮性毛包炎)

執筆者:

Wendy S. Levinbook

, MD, Hartford Dermatology Associates

レビュー/改訂 2022年 10月
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やさしくわかる病気事典
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須毛部仮性毛包炎は、毛髪の内方発育(通常は須毛部[ひげの部分])によって生じ、毛髪が毛包から外部に出ることなく皮膚の中を進んだり、いったん毛包から外部に出た後に曲がって再び皮膚の中に戻ったりすることで、炎症を起こします。

この毛髪の病気は、毛が強くカールしていて、ひげを剃る習慣のある黒人男性の須毛部(ひげのある部位)や首の部分によく生じます。体毛を剃る習慣のある女性でも生じることがあり、特に鼠径部(脚の付け根の部分)に多く、体毛を剃ったり引き抜いたりしたどの部分でも生じることがあります。皮膚の内部で伸びた毛髪により、軽い痛みを伴う小さな吹き出物ができ、その中心にはカールした毛が丸まって入っていますが、外からはほとんど見えません。瘢痕化することもあります。

この病気の診断は典型的な外観から下されます。

ひげの内方発育の治療

  • 適切な剃毛法と温罨法(おんあんぽう)

  • 炎症に対しては、クリーム剤(コルチコステロイド、抗菌薬、過酸化ベンゾイル、レチノイド)または経口薬

吹き出物の治療としては、まず剃毛をいったんやめてから、1日に数回の頻度で温罨法を行って、患部の炎症を和らげます。皮膚に埋まった毛髪(埋没毛)は、医療従事者が滅菌された針や爪ようじを使用することで解放できる場合があります。

炎症がみられるものの軽度の場合は、弱いコルチコステロイドまたは抗菌薬のクリーム剤を炎症が起きている部位に直接塗ることもあります。過酸化ベンゾイルクリームやレチノイドのゲル剤、液剤またはクリームは、軽度または中等度の炎症がみられる場合に有用となりますが、皮膚に刺激感を与えることもあります。

炎症が中等度から重度の場合は、抗菌薬を服用します。

コルチコステロイドの服用による短期間の治療が必要になる場合もあります。

剃毛を再開したら、適切な剃毛方法を遵守する必要があります。

ひげの内方発育の予防

最も効果的な予防法は、ひげを剃るのをやめて伸ばすことです。長く伸びた毛髪は丸まって皮膚に刺さることがないからです。

薬剤を用いて除毛すれば、剃毛したときのような問題は起こらないため、除毛剤(不要な毛髪を除去するクリーム状または液状の製剤)で除毛することができますが、しばしば化学物質によって皮膚に刺激感が起きます。また、電気分解法や レーザー治療 糖尿病 糖尿病は、体がインスリンを十分に生産しないかインスリンに正常に反応しないため、血中の糖分の濃度(血糖値)が異常に高くなる病気です。 排尿が増加し、のどが渇くほか、減量しようとしていなくても体重が減少することがあります。 糖尿病は神経の損傷をもたらし、触覚の問題を引き起こします。... さらに読む による永久脱毛も可能です。

ひげを剃る必要がある場合は、まずその部分を濡らしてから、ひげが生えている方向に向かって剃るようにします。カミソリで何度も入念に剃る方法は避けるべきです。

エフロルニチン(eflornithine)クリームを塗ることで、ひげの成長速度を抑えることができるため、剃毛の回数を減らすことができます。

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