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ばら色粃糠疹

執筆者:

Shinjita Das

, MD, Harvard Medical School

医学的にレビューされた 2020年 4月
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やさしくわかる病気事典
本ページのリソース

ばら色粃糠疹(ひこうしん)は、皮膚にばら色ないし淡い黄褐色の小さな斑が鱗屑(りんせつ)を伴って多数生じる病気です。

  • ばら色粃糠疹は、ウイルス感染が原因である可能性があります。

  • 最もよくみられる症状は、かゆみのほか、最初に現れる淡い黄褐色ないしばら色をした1つの大きな円形の斑状の発疹と、それに続いて体幹(胴体)に現れる複数の斑状の発疹です。

  • 診断は症状に基づいて下されます。

  • 通常は治療なしで治りますが、かゆみが軽度の場合は、人工の光や日光にあたることで緩和することもあります。

ばら色粃糠疹の原因は十分に解明されていませんが、ヒトヘルペスウイルス6型、7型、8型の感染が関与している可能性があります。しかし感染性があるとは考えられていません。ばら色粃糠疹は10~35歳の人に最もよく生じ、ばら色粃糠疹は男性より女性に多くみられます。

妊娠中(特に妊娠の最初の15週間)にばら色粃糠疹を発症した女性では、 早産 早産児 早産児とは、在胎37週未満で生まれた新生児です。生まれた時期により、早産児の臓器は発達が不十分であるため、子宮外で機能する準備がまだできていないことがあります。 早産の既往、多胎妊娠、妊娠中の栄養不良、出生前ケアの遅れ、感染症、生殖補助医療(体外受精など)、および高血圧などがある場合に、早産児を出産するリスクが高くなります。 多くの臓器の発達が不十分であるため、早産児では呼吸したり哺乳したりすることが難しく、脳内出血、感染症や他の異常が... さらに読む 死産 死産 死産とは妊娠20週以降に胎児が死亡することです。 妊娠合併症は、妊娠中だけに発生する問題です。母体に影響を及ぼすもの、胎児に影響を及ぼすもの、または母子ともに影響を及ぼすものがあり、妊娠中の様々な時期に発生する可能性があります。しかし、ほとんどの妊娠合併症は効果的に治療できます。死産は次回以降の妊娠における胎児の死亡リスクを上昇させます。 妊娠後半または満期近くに胎児が死亡し、何週間も子宮内にとどまっていると、重度の出血を引き起こす凝固... さらに読む が生じることがあります。

症状

ばら色粃糠疹では、ばら色ないし淡い黄褐色をした直径約2~10センチメートル程度の斑ができ、その斑はヘラルドパッチと呼ばれています。皮膚の色が濃い人では、ばら色や淡い黄褐色があまり目立ちません。この円形または楕円形の部位は通常は体幹(胴体)に生じます。皮疹は先に何の症状も示さず突然現れることもありますが、現れる数日前から、漠然としたけん怠感、食欲不振、発熱、頭痛、ときに関節痛などがみられることもあります。

7~14日で、体の他の部位に多くの同様の、しかし小さめの斑が現れます。これらの続発的に現れる皮疹は体幹にできることが多く、特に脊椎に沿って、また脊椎から放射状にできます。小児では、皮疹は一般に鼠径部やわきの下から始まり、外側に広がっていきます。小児と妊婦では、鱗屑がほとんどまたはまったくみられないこともあります。ばら色粃糠疹では、ほとんどの人が若干のかゆみを感じる程度ですが、かゆみがひどくなる人もいます。

診断

  • 医師による評価

ばら色粃糠疹の診断は通常、発疹(特にヘラルドパッチ)の外観に基づいて下されます。

予後(経過の見通し)

通常、発疹は特に治療をしなくても5週間以内に消えますが、2カ月以上続く場合もあります。

治療

  • かゆみに対して人工の光や日光の照射または外用コルチコステロイド

人工の光や日光を浴びると、発疹が早く消え、かゆみが抑えられる可能性があります。

コルチコステロイドの内服薬はかゆみが非常に強い場合以外は不要です。

妊婦のばら色粃糠疹に対しては、抗ウイルス薬であるアシクロビルを処方する必要があります。しかし、抗ウイルス薬で治療を行っても、早産や死産のリスクを減らせない場合があります。

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