Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

読み込んでいます

化膿性汗腺炎

執筆者:

Jonette E. Keri

, MD, PhD, University of Miami, Miller School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 8月
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
本ページのリソース

化膿性汗腺炎は、わきの下、鼠径部(そけいぶ)、乳首や肛門の周りの皮膚にある毛包に炎症が起こることで、瘢痕化、炎症、痛みを伴う皮下への膿の蓄積が生じる病気です。

  • 化膿性汗腺炎の原因は不明です。

  • 皮膚ににきびのように見える隆起ができた後、痛みを伴う膿瘍と瘻孔(ろうこう)が形成されます。

  • 化膿性汗腺炎を診断するには、皮膚の診察を行います。

  • 治療法は重症度によって異なりますが、皮膚に塗る外用クリーム、内服の抗菌薬などの薬剤、外科的処置などが使用されます。

化膿性汗腺炎は思春期以降の人にみられ、わきの下、鼠径部、乳首や肛門の周りにある毛包(皮膚の中で毛髪が生えてくる部分)が慢性的にふさがり炎症が起きることによって発生します。毛包が腫れて隆起し、にきびのように見えることもあります。汗腺がふさがってしまう原因は分かっていませんが、衛生状態の悪さや、制汗脱臭剤やパウダーを使用したり、わき毛を剃ることなどとは関係ありません。

ふさがった毛包は腫れて破裂し、ときに様々な細菌による感染が生じることがあります。膿瘍(内部に膿がたまった空洞)ができると、圧痛、痛み、悪臭が生じ、皮膚深くまで広がることがあり、治癒してもよく再発します。膿瘍の治癒と再発を繰り返すと、その部分の皮膚が厚くなり、瘢痕ができてしまいます。しばしば、膿瘍と皮膚表面の間に永続的な通路(瘻孔と呼ばれます)ができ、そこから膿が出てきます。

化膿性汗腺炎は、膿瘍が数個しか生じない軽症のこともあれば、多くの膿瘍と瘻孔が生じる重症のこともあります。化膿性汗腺炎は、痛みを引き起こし、また悪臭により恥ずかしい思いをする場合があるため、患者の生活の質に影響を及ぼすことがあります。

診断

  • 皮膚の診察

  • 膿瘍の培養検査

化膿性汗腺炎の膿瘍は他の皮膚膿瘍と似ています。診断は、皮膚の診察での隆起や膿瘍の位置の確認と、治癒と再発をたびたび繰り返しているかどうかの判定に基づいて下されます。

深い膿瘍から膿のサンプルを採取して、検査室で細菌を特定することもあります(培養検査)。

治療

  • 重症度によって異なる

軽症の化膿性汗腺炎の場合は、患部にコルチコステロイドを注射し、さらに内服(経口投与)用のテトラサイクリン、エリスロマイシン、クリンダマイシンなどの抗菌薬が処方されます。クリンダマイシンとレゾルシノールのクリーム剤を皮膚に塗る治療(外用)も行われ、患者は患部を過酸化ベンゾイルで洗う必要があります。これらの薬すべてを同時に使用することもあれば、単独で使用することもあります。

中等症の化膿性汗腺炎の場合は、軽度の場合と同じ経口抗菌薬、ときにはリファンピシン(別の経口抗菌薬)投与しますが、期間はより長期(2~3カ月間)となります。膿瘍を切開して膿を排出させることもあります。女性には、経口避妊薬、スピロノラクトン、フィナステリドなど、男性ホルモンの作用を阻害する薬を投与することがあります。瘻孔は切開して膿を排出させます。

症状が重度の化膿性汗腺炎の場合は、インフリキシマブ(静脈内注射)またはアダリムマブ(皮膚注射)を投与して炎症を抑えます。イソトレチノインまたはアシトレチン(acitretin)(経口投与)により炎症が抑えられることもあります。症状が持続する場合は、患部を切除した後、皮膚を修復したり、皮膚移植を行ったりします。レーザー治療による損傷した皮膚や毛の除去も行われることがあります。

病気が治癒するわけではありませんが、化膿性汗腺炎の人は必ず皮膚の衛生状態を良好に保つとともに、皮膚を優しく扱う必要があります。心理的支援の提供と、血糖指数の高い食事を控えることが、体重を減らすことと同様に、役に立つ場合があります。

ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ソーシャルメディア

TOP