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剥脱性皮膚炎

(紅皮症)

執筆者:

Mercedes E. Gonzalez

, MD, University of Miami Miller School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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剥脱性皮膚炎は、重度の炎症によって全身の皮膚に発赤、ひび割れ、鱗屑(うろこ状のくず)が生じ、皮膚の上層が剥がれ落ちる(剥脱する)病気です。

皮膚炎の概要も参照のこと。)

特定の薬(特にペニシリン系薬剤、スルホンアミド系薬剤、イソニアジド、フェニトイン、バルビツール酸系薬剤)が原因になることがあります。また、他の皮膚の病気、例えばアトピー性皮膚炎乾癬接触皮膚炎などの合併症として発生する場合もあります。特定のリンパ腫(リンパ節のがん)や、白血病などの他のがんが原因になることもあります。最大25%の人では原因が不明です。

症状

剥脱性皮膚炎は急速に始まる場合も、ゆっくりと始まる場合もあります。まず、全身の皮膚表面が赤くなり、つやが出ます。それから皮膚に鱗屑が生じて厚くなり、ときにかさぶたができます。皮膚の上層である表皮が体の大部分で剥がれ落ちます。毛や爪が抜け落ちることもあります。かゆみやリンパ節の腫れが生じる人もいます。

発熱もよくみられますが、損傷した皮膚から多くの熱が逃げていくため、本人は寒く感じ、悪寒が生じることもあります。大量の体液、電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)、鉄、タンパク質がしみ出すことがあります。皮膚が損傷されると、感染に対する防御力が低下するため、皮膚に細菌が感染することがあります。

診断

  • 医師による評価

  • 場合によりがんの可能性を否定するための皮膚生検

剥脱性皮膚炎の診断は、病歴と身体診察の所見に基づいて下されます。

剥脱性皮膚炎の症状が皮膚リンパ腫(菌状息肉症)の症状に似ている場合は、皮膚のサンプルを検査室に送り、リンパ腫が原因ではないことを確認します。

予後(経過の見通し)

剥脱性皮膚炎は生命を脅かすことがありますが、予後は原因によって異なります。薬が原因の場合は、その薬の使用を中止してから2~6週間、皮膚炎が続きます。

治療

  • しばしば支持療法のための入院

  • スキンケア

  • 基礎にある原因の治療

患部の皮膚に感染症が生じないよう予防し、体液やタンパク質の喪失を生命が脅かされない程度に抑える上で、剥脱性皮膚炎の診断と支持療法を早期に行うことが重要となります。

重度の場合、しばしば入院のうえ、感染予防のための抗菌薬の投与、皮膚表面から失われた体液と塩類を補うための輸液、栄養補給を受けることが必要です。体温調節のため、薬や温めた毛布を使用することもあります。冷たいオートミール浴後にワセリンを塗ってガーゼで覆うことが皮膚の保護に有用です。コルチコステロイド(プレドニゾン[日本ではプレドニゾロン]など)の内服や静脈内投与は、他の手段で効果がなかったり、病状が悪化したりした場合にのみ使用されます。

剥脱性皮膚炎を引き起こす可能性のある薬や化学物質は、すべて使用を中止するか、避けるようにします。リンパ腫が原因の場合は、リンパ腫の治療が有用です。

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