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グラム陽性細菌の概要

執筆者:

Larry M. Bush

, MD, FACP, Charles E. Schmidt College of Medicine, Florida Atlantic University

最終査読/改訂年月 2018年 5月
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グラム陽性細菌という分類は、グラム染色と呼ばれる化学的処理の適用後に細菌が何色に染色されるに基づくものです。グラム陽性細菌はこの手法により青く染まります。赤色に染まる細菌は、グラム陰性細菌といいます。グラム陽性細菌とグラム陰性細菌は、その細胞壁の違いから異なる色で染色されます。それらの菌の種類によって、生じる感染症の種類も異なり、また効果的な抗菌薬の種類も異なります。

細菌は基本的な形状によっても分類され、その形状として球形状(球菌)、棒状(桿菌[かんきん])、らせん状(スピロヘータ)の3種類があります。グラム陽性細菌は球菌または桿菌です。

グラム陽性桿菌は、以下のような特定の感染症を引き起こします。

グラム陽性球菌は、以下のような特定の感染症を引き起こします。

グラム陽性細菌は抗菌薬への耐性をますます強めています。例えば、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus(MRSA)という細菌は、ペニシリンに関連する抗菌薬のほとんどに耐性をもっています。メチシリンとは、ペニシリン系薬剤 ペニシリン系 ペニシリン系は、ベータラクタム系抗菌薬(ベータラクタム環と呼ばれる化学構造をもつ抗菌薬)のサブクラスです。カルバペネム系、セファロスポリン系、およびモノバクタム系もベータラクタム系の抗菌薬です。 ペニシリン系薬剤は、グラム陽性細菌による感染症(レンサ球菌感染症など)と一部のグラム陰性細菌による感染症(髄膜炎菌感染症など)の治療に使用されま... さらに読む の一種です。MRSA株は、一般に医療施設での感染症に関与していますが、医療施設外での感染症(市中感染症)の原因となることもあります。

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