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スルホンアミド系薬剤

執筆者:

Brian J. Werth

, PharmD, University of Washington School of Pharmacy

レビュー/改訂 2022年 6月
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本ページのリソース

スルホンアミド系薬剤としては以下のものがあります。

スルホンアミド系薬剤は、細菌が増殖するのに必要な葉酸の一種を作り出すのを妨げることによって作用します。

スルホンアミド系薬剤

薬剤

一般的な用途

起こりうる主な副作用

マフェニド

スルファセタミド(sulfacetamide)

スルファジアジン銀

スルファドキシン

スルファメチゾール

スルファニルアミド(sulfanilamide)

サラゾスルファピリジン

スルフイソキサゾール

スルファセタミド(sulfacetamide):眼の表在性感染症

マフェニドおよびスルファジアジン:熱傷(やけど)に対する局所使用のみ

吐き気、嘔吐、下痢

尿中結晶(まれ)

白血球数と血小板数の減少

日光過敏

ワルファリンと併用すると出血が起こりやすくなる可能性あり

G6PD欠損症の人(表「 貧血の主な原因の詳細 貧血の主な原因の詳細 貧血の主な原因の詳細 」を参照)では、赤血球の分解

G6PD = グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症。

妊娠中や授乳期間中のスルホンアミド系薬剤の使用

妊娠中にスルホンアミド系薬剤を使用するのは、治療による効果がリスクを上回る場合だけに限定するべきです。ただし、出産予定日が近い場合には使用してはならず、これは、その時期に使用すると、新生児に 黄疸 新生児黄疸 黄疸とは、血流中のビリルビンの増加が原因で、皮膚や眼が黄色くなることです。ビリルビンは、古くなった赤血球や損傷した赤血球を再利用する正常なプロセスの中で、ヘモグロビン(酸素を運ぶ赤血球の一部)が分解されるときに生成される、黄色い物質です。ビリルビンは血流によって肝臓に運ばれ、胆汁(肝臓で作られる消化液)の一部として肝臓から排泄されるように処理されます。肝臓でのビリルビンの処理において、ビリルビンは抱合と呼ばれる過程で別の化学物質に結合し... さらに読む 新生児黄疸 が生じることがあり、重度の場合は脳の損傷(核黄疸 黄疸の合併症 黄疸とは、血流中のビリルビンの増加が原因で、皮膚や眼が黄色くなることです。ビリルビンは、古くなった赤血球や損傷した赤血球を再利用する正常なプロセスの中で、ヘモグロビン(酸素を運ぶ赤血球の一部)が分解されるときに生成される、黄色い物質です。ビリルビンは血流によって肝臓に運ばれ、胆汁(肝臓で作られる消化液)の一部として肝臓から排泄されるように処理されます。肝臓でのビリルビンの処理において、ビリルビンは抱合と呼ばれる過程で別の化学物質に結合し... さらに読む 黄疸の合併症 )につながる場合があるためです。(妊娠中の薬の使用 妊娠中の薬の使用 妊婦の50%以上が、妊娠中に処方薬や市販薬(処方なしで購入できる薬剤)を服用したり、社会的薬物(タバコやアルコール)または違法薬物を使用しており、妊娠中の薬の使用は増えてきています。一般に、薬の多くは胎児に害を及ぼす可能性があるため、妊娠中は、必要な場合を除いて、薬剤を使用すべきではありません。病気や症状の治療に使用された薬剤が原因で発生... さらに読む も参照のこと。)

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