(寄生虫感染症の概要も参照のこと。)
アメーバ性角膜炎は、徐々に破壊的な症状が現れる病気です。感染者の大半(85%)がコンタクトレンズを使用しています。水泳中にもコンタクトレンズをつけていたり、レンズ洗浄液が滅菌されていない場合に、感染しやすくなります。意図せず角膜にかすり傷がついた際に感染が起きる場合もあります。
症状
診断
予防
治療
アメーバ性角膜炎には速やかに眼科医による治療が開始されるべきですが、どのような治療アプローチが最善かは明らかにされていません。表面にとどまっている初期の感染は、比較的容易に治療できます。表面にびらんがある場合は、感染して傷ついた細胞を綿棒で取り除きます。
アメーバ性角膜炎の治療では以下の抗菌薬を点眼します:
治療を開始してから1~2時間毎にこれらの薬を点眼します。
最初の1カ月間は治療を集中的に行い、その後治癒が進めば治療を弱くしていきます。治療はしばしば6~12カ月続きます。治療の中止が早いと、感染症が再発しやすい傾向があります。コルチコステロイドの点眼薬は使用すべきではありません。
角膜を修復する手術(角膜移植術)が必要になることはめったにありませんが、診断と治療が遅れた場合や薬物療法で効果が得られなかった場合は、そうした手術が行われることがあります。