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アメーバ性角膜炎

執筆者:

Richard D. Pearson

, MD, University of Virginia School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 1月
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アメーバ性角膜炎は眼の角膜(眼の虹彩と瞳孔の前にある透明な層)に生じるまれな感染症で、アカントアメーバ Acanthamoeba属の微生物によって引き起こされます。通常はコンタクトレンズの使用者に発生します。

  • アメーバ性角膜炎は、角膜に痛みを伴う潰瘍の原因となり、通常は視力が低下します。

  • 角膜組織のサンプルを採取して、観察と培養検査を行います。

  • この感染症を予防するには、コンタクトレンズを無菌の洗浄液につけておき、水泳中、入浴中、シャワー中はコンタクトレンズをつけないようにするべきです。

  • 潰瘍が浅ければ、眼科医は感染し傷ついた細胞を除去し、ビグアナイド-クロルヘキシジンまたはポリヘキサメチレンビグアナイド(コンタクトレンズの消毒に使用される薬)の点眼とプロパミジンまたはヘキサミジンの点眼で感染症を治療します。

寄生虫感染症の概要も参照のこと。)

アメーバ性角膜炎は、徐々に破壊的な症状が現れる病気です。感染者の大半(85%)がコンタクトレンズを使用しています。水泳中にもコンタクトレンズをつけていたり、レンズ洗浄液が滅菌されていない場合に、感染しやすくなります。意図せず角膜にかすり傷がついた際に感染が起きる場合もあります。

症状

通常は角膜の上に痛みを伴うびらんが発生します。眼の充血、涙が大量に出る、異物感、光にあたったときに痛みを感じるといった症状があります。通常は視力も影響を受けます。

診断

  • 角膜から採取したサンプルの観察と培養

アメーバ性角膜炎の診断には、角膜組織のサンプルを採取して観察と培養検査を行います。

予防

アメーバ性角膜炎を予防するには、無菌の洗浄液にコンタクトレンズをつけておくようにします。自家製の洗浄液は使用しないでください。また、水泳や入浴、シャワーの最中はコンタクトレンズを外してください。

治療

  • 抗菌薬

アメーバ性角膜炎には速やかに眼科医による治療が開始されるべきですが、どのような治療アプローチが最善かは明らかにされていません。表面にとどまっている初期の感染は、比較的容易に治療できます。表面にびらんがある場合は、感染して傷ついた細胞を綿棒で取り除きます。

アメーバ性角膜炎の治療では以下の抗菌薬を点眼します:

  • ビグアナイド-クロルヘキシジン(消毒液)またはポリヘキサメチレンビグアナイド(一部のコンタクトレンズの洗浄液に使用される消毒液)に加えて、

  • プロパミジンまたはヘキサミジン

治療を開始してから1~2時間毎にこれらの薬を点眼します。

最初の1カ月間は治療を集中的に行い、その後治癒が進めば治療を弱くしていきます。治療はしばしば6~12カ月続きます。治療の中止が早いと、感染症が再発しやすい傾向があります。コルチコステロイドの点眼薬は使用すべきではありません。

角膜を修復する手術(角膜移植術)が必要になることはめったにありませんが、診断と治療が遅れた場合や薬物療法で効果が得られなかった場合は、そうした手術が行われることがあります。

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