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血液疾患の症状

執筆者:

David J. Kuter

, MD, DPhil, Harvard Medical School

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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血液疾患では、ほぼすべての身体部位に様々な症状が現れる可能性があります。最も一般的には、血液成分の減少により症状が生じます。

  • 赤血球とヘモグロビンが減少すると、疲労、脱力感、息切れなどの貧血の症状が現れることがあります。

  • 白血球や免疫系のタンパク質が減少すると、発熱や感染症が繰り返し起こることがあります。

  • 血小板や血液凝固因子が減少すると、異常な出血やあざ(皮下出血)がみられることがあります。

また、血液成分の増加によっても症状が生じます。

  • 赤血球が増加すると、頭痛や赤ら顔が現れることがあります(多血症)。

  • 白血球や免疫系のタンパク質が増加すると、血液の粘り気が高まる(血液が濃くなる)ことがあります。

  • 血小板や血液凝固因子が増加すると、血栓症となる(血液凝固が不適切に過剰になる)ことがあります。

免疫関連のタンパク質、赤血球、白血球、血小板の量が増加することによって血液が濃くなる血液疾患もあります。この濃くなった(より粘度が高い)血液は、細い血管を通ることが困難になり、身体の特定部位への血流が減少することで、過粘稠度(かねんちゅうど)症候群と呼ばれる重篤な状態になることがあります。この状態になると、息切れ、頭痛、めまい、錯乱などの症状がみられます。過粘稠度症候群は、多発性骨髄腫の場合にみられることがあり、これは免疫系のタンパク質の増加により引き起こされます。

血液疾患では、他の疾患でも生じることのある症状がしばしばみられます。例えば、貧血による脱力感や息切れは、心臓や肺の病気のように身体への酸素供給が損なわれる別の疾患で生じることがあります。一方で、血液疾患が疑われる症状の1つであるあざができやすい状態は、血液疾患以外の特に血管の病気によって、またはアスピリンなどの様々な薬の使用によって引き起こされることがあります。

血液疾患以外でも、出血が生じることがありますが、血液疾患の場合は、鼻出血、歯科処置、月経、出産、乳児の歯の萌出などにより非常に多量の出血をしばしば引き起こします。血液疾患によって尿中または便中に血液が認められることは、通常ありません。

血液の病気がより強く疑われる症状がいくつかあります。以下に一例を示します。

  • 通常は脚にみられる(ほとんどの場合、脚の腫れ、発赤、熱感、または息切れなどを引き起こす)血栓(静脈炎)

  • 血小板が少なすぎるために生じる点状出血(くっきりした点状の赤い皮疹)

  • 口腔の血性水疱(血小板が少なすぎるため、または凝固異常によって生じます)

  • 白血球のがん(白血病リンパ腫)に起因するリンパ節の腫れ

  • 貧血による蒼白(青白い皮膚)

  • 異食症(氷、泥、土を食べる)(鉄欠乏性貧血が疑われます)

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