好塩基球の病気

執筆者:Mary Territo, MD, David Geffen School of Medicine at UCLA
レビュー/改訂 2021年 8月
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    好塩基球は白血球の一種で、免疫監視(ごく初期のがんを検出して破壊するなど)や傷口の修復といった、いくつかの役割があります。また、ヒスタミンなどの化学物質(メディエーター)を放出し、アレルギー反応の開始に関与することがあります。

    好塩基球は、血液中の白血球の3%未満を占めています(1マイクロリットル当たり0~300個[1リットル当たり0~0.3 × 109個])。

    甲状腺中毒症急性の過敏反応、感染などに対する反応として、好塩基球数の減少(好塩基球減少症)がみられることがあります。

    甲状腺機能低下症になると、好塩基球数の増加(好塩基球増多症)がみられることがあります。骨髄増殖性疾患(例えば、真性多血症骨髄線維症など)では、好塩基球の数が著しく増加することがあります。

    症状は通常、好塩基球数の変化を引き起こしている病気によって異なりますが、好塩基球数が増加すると、かゆみなどのアレルギー反応がみられることがあります。

    好塩基球数の変化は、他の理由で血算を行ったときに偶然発見されるのが普通です。

    好塩基球数の変化をもたらしている病気に対して治療を行います。

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