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好中球増多症

執筆者:

Mary Territo

, MD, David Geffen School of Medicine at UCLA

最終査読/改訂年月 2020年 1月
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好中球は白血球の一種で、体が感染に抵抗するのを助けたり、傷を治したりするのを助けます。好中球は、以下のようないくつかの病態状や病気に反応して増加することがあります。

好中球が増加する最も一般的な原因は以下のものです。

  • 感染への正常な生体反応

多くの場合、好中球数の増加は、病気やけがを治したり、体に侵入した微生物や異物を撃退したりするために必要な生体反応です。細菌、ウイルス、真菌、寄生虫に感染すると、血液中の好中球数が増加します。

股関節骨折や、熱傷(やけど)などの外傷でも好中球数が増加します。さらに、 関節リウマチ 関節リウマチ(RA) 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む 関節リウマチ(RA) などの自己免疫疾患をはじめとする炎症性疾患でも、好中球の数が増えて活性が高まることがあります。コルチコステロイドなどの薬も好中球を増加させます。 骨髄性白血病 慢性骨髄性白血病(CML) 慢性骨髄性白血病は、ゆっくり進行し、本来なら好中球、好塩基球、好酸球、単球に成長する細胞ががん化する病気です( 白血病の概要も参照)。 疲労感、食欲不振、体重減少などの非特異的な症状がみられる段階があります。 病気が進行するにつれて、リンパ節や脾臓の腫大に加え、顔が青白くなったり、あざや出血を起こしやすくなったりします。 診断には、血液検査、分子生物学的な検査、染色体検査が用いられます。... さらに読む では、血液中の未熟な好中球または成熟した好中球が増加します。

好中球数が増加しても症状は現れないことがあります。しかし、好中球数の増加の原因になっている病気の症状がしばしばみられます。

過粘稠度(かねんちゅうど)症候群

非常にまれですが、 白血病 白血病の概要 白血病は、白血球または成熟して白血球になる細胞のがんです。 白血球は骨髄の幹細胞から成長した細胞です。ときには成長がうまくいかずに、染色体の一部の並びが変化してしまうことがあります。こうして異常となった染色体により正常な細胞分裂の制御が失われ、この染色体異常がある細胞が無制限に増殖するようになったり、細胞がアポトーシス(不要になった細胞が... さらに読む で未熟な好中球の値が極端に高い場合(血液1マイクロリットル当たり100,000個[1リットル当たり100 × 109個]を超える)、血液が濃くなりすぎて、呼吸障害、脳卒中、死亡などを引き起こすことがあります。この状況は緊急の治療を要する事態で、入院させて水分を静脈内に投与し(輸液)、白血球数を低下させる薬(ヒドロキシカルバミドや化学療法薬)を投与します。ときには、血液をろ過する治療(白血球除去療法 血小板献血 通常の 献血と 輸血に加えて、特別な処置が行われることがあります。 血小板献血では、全血ではなく 血小板だけを採取します。供血者から採取した血液を機器で成分毎に分け、血小板だけを選別して、残りの成分は供血者に戻します。血液の大部分が体内に戻るため、全血の場合と比べて、1回に8~10倍の血小板を安全に採取できます。3日毎に1回(ただし、供血は1年に24回まで)と、より頻繁に血小板を採取できます。全血の場合は採血にかかる時間は10分程度です... さらに読む )を行って、血液中から余分な白血球を除去します。

診断

  • 血液検査

多くの場合、血算と呼ばれる血液検査が行われます。この検査は、感染の徴候(発熱、せき、腹痛など)や慢性疾患の徴候(体重減少や疲労感など)といった多くの様々な症状に対して実施されます。

好中球数が増えていることが明らかになり、かつその明確な理由(例えば明らかな感染など)が存在しない場合は、血液を顕微鏡で観察して、未熟な好中球(骨髄芽球)が骨髄を離れて血液中に入っていないかどうかを判定します。血液中に未熟な好中球があれば、白血病などの骨髄の病気の可能性があります。

治療

  • 基礎疾患の治療

血液中の成熟好中球の数が増加していても、それ自体が問題になることは通常ありません。そのため、好中球数を増やす原因になっている病状や病気の治療に重点が置かれます。

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